ナガラメ漁
海のもので、初夏の味覚といえばナガラメです。種子島ではトコブシのことをナガラメと呼んでいます。平成21年5月1日種子島近海での、ナガラメ漁が解禁になりました。これから8月13日まで漁が続きます。ナガラメは、種子島の各近海でたくさん水揚げされていますが、年追うごとに減少傾向が続いています。トコブシは、北海道南部から台湾にいたるまで広範囲に分布するアワビの仲間です。
各小浦組合で、ナガラメの稚貝放流を2万匹行っています。稚貝から親になるまで約30パーセントの歩留まりで、実際にはこれ以下ではないかといわれています。解禁日の様子を掲載しています。
写真1枚目は、比較的浅い海底の岩場にくっついているナガラメをクシを使って獲ります。この日の干潮は15時ごろ。カラ潮であまり潮の引かない口開けとなりました。写真の場所は、西之表市美浜海岸です。
写真2枚目は、ナガラメは、一般的に素潜りで獲っていきます。当然潮が引いたときが一番条件がいいのです。写真では、潜っているところです。その左横にウキがありますが、それには許可番号をつけているのです。
素潜りでナガラメを獲る
漁協に運ぶ
写真3枚目は、入札が午後3時からあるので、その前に水揚げされたナガラメを持ってくるのです。西之表市伊関で水揚げされたと話してくれました。
写真4枚目は、今日の西之表市伊関で水揚げされたナガラメです。全般的に不漁とのこと。
獲れたナガラメ
ナガラメを計量する
写真5枚目は、漁協に運ばれてきたナガラメは、漁協職員により計量されます。この方も伊関から運んできたと話してくれました。
写真6枚目は、水揚げされたナガラメのサイズをチェックしているところです。一番美味しいサイズは、8センチくらいだと話してくれました。
サイズなどをチェックする
買人による下見
写真7枚目は、入札前になると、買人も集まってきます。大きさなどよく確認しています。また、情報交換なども行っています。
写真8枚目は、入札は午後3時から行われます。写真は、入札開始のブザーのボタンを押しているところです。そして、一人ひとり入札札を配ります。
入札開始のベルを鳴らす
入札
写真9枚目は、入札は、札に金額を記入して行われます。当然、入札金額の高値が落札者となるのです。この日は、キロ4500円前後でした。
なお、ナガラメについては、種子島漁業協同組合(0997-22-0620)にお問い合わせてください。