倒れた赤米
平成30年10月3・8日(水・月)、南種子町茎永松原お田の森東の稲庭お畦で、赤米の収穫作業が行なわれました。これは、平成30年4月3日、赤米のお田植祭りで植えられた赤米です。
宝満神社の赤米は、成長するとやがて人間の背丈ほどにもなり、茎の長いことで、茎永とも呼ばれるようになったとも言われています。
赤米は、成長がかなり遅く、収穫まで約5ヶ月を要しています。宝満神社の赤米は、古来米で品種改良されておらず、また、収穫された赤米は神社社人で管理されており、ほかへの持ち出しができないように制限しているのです。
先のお田植祭りで植えられた赤米は、約5畝です。収穫すると約60キロの赤米が収穫できます。そして、収穫された赤米は、翌年に行なわれるお田植祭で植える苗用、ナオライでのにぎりめし用、赤米館での展示用に使用されるのです。その収穫祭の模様を写真と動画で掲載しています。
写真1枚目は、今年の4月3日の御田植祭で、植えられた赤米です。順調に生育し、1.5メートルを超えるほどまでに成長していましたが、相次ぐ台風の影響により穂が倒れてしまいました
写真2枚目は、赤米の穂です。普通の米と違って、実が落ちやすい特徴があります。強く触ると落ちてしまいます。
赤米の穂
祭壇の供え物
写真3枚目は、午後1時30分から行われたお田の森での赤米収穫祭神事の祭壇です。お神酒、果物、野菜、お魚、お米、収穫した赤米の稲穂、道具の鎌などを供えています。
写真4枚目は、赤米収穫祭神事の祝詞の奏上です。赤米に関すること、お田の森のこと、自然、安全などを読み上げます。
祝詞の奏上
玉ぐしの奉奠
写真5枚目は、収穫祭神事での宝満神社総代長による玉ぐしの奉奠です。宝満神社松原宮司から手渡され奉納しました。
鎌を使っての手刈り作業です。この日、悪天候により茎南小学校児童の参加は、8日に延期となりました。すべて倒れていますので、刈り取りも手間がかかります。写真6枚目です。
手刈り作業
長い稲穂
刈り取った稲穂を持っていただきました。以下に赤米の穂が長いか分かると思います。1.5〜2メートルです。
氏子衆で刈り取った稲穂、苗代田での収穫されたものは、コンバインで脱穀されます。なお、収穫された赤米は、無農薬での自然栽培で育ったものです。写真8枚目です。
コンバインで脱穀
赤米のお話し
10月8日、午後1時30分より茎南小学校児童による赤米の収穫を行いました。神社総代長による赤米の話しです。写真9枚目です。
子どもたちも鎌をもって、刈り取り作業をします。稲穂は子供たちの高さ以上にあるので、作業も大変です。そういうことも体験できたと思いますね。写真10枚目です。
刈り取り作業
保護者のサポート
保護者も子供について、サポートします。時間が経過するにつれて、子どもたちも上手になっていました。写真11枚目です。
写真12枚目は、センバという道具を使って、稲穂を落とす作業の体験です。昔、どこの家庭でも使っていました。
センバで脱穀
足ふみ脱穀機による脱穀
写真13枚目は、足ふみ脱穀機による脱穀体験です。勢いよく回転させ、稲穂を先端から少しずつ入れて脱穀します。低学年の体験です。
全員で記念撮影!
赤米の収穫体験も無事終了しました。刈り取った稲穂を持って記念撮影を行いました。写真14枚目です。
なお、宝満神社赤米の収穫の詳しいことについては、南種子町茎永公民館長及び南種子町役場(0997-26-1111)へお問い合わせてください。
※ 2018年10月3・8日(水・月)、南種子町茎永で行われた宝満神社赤米収穫祭をダイジェストで紹介しています。この動画の中には、神事での祝詞の奏上、玉ぐしの奉奠、宝満神社氏子衆、茎南小学校児童による刈り取り作業、センバでの脱穀体験、足ふみ脱穀機による脱穀体験、神社総代、松原宮司、児童による感想など収録しています。
なお、YouTubeでのアドレスとタイトルは次の通りです。
【種子島の伝統行事:宝満神社赤米収穫祭茎南小学校児童収穫体験】