種子島開発総合センター(鉄砲館)は、開館30周年を迎えています。平成26年2月22日(土)、開館30周年記念特別展で、「時代を映す衣類展」の特別展示を撮影させていただきました。
種子島では、漁師の着物、普段着、葬式用着物、武士用、軍用服、鹿大学生の服などです。期間は、2/1〜2/22まで行なわれました。
時代を映す衣類展を写真と動画で紹介しています。
なお、時代を映す衣類展の詳しいことは、種子島開発総合センター(鉄砲館)(0997-23-3215)へお問い合わせてください。
磯ボッターです。磯ボッターとは、漁師の仕事着で、厚手な刺し子の着物のことです。海に落ちた時のことを考慮し、着物の重ね着はしなかったといいます。写真でも分かるとおり、つぎはぎを重ねるうちに厚手になり、丈夫で保湿性に優れた着物となっていくのでした。
時代を映す衣類展です。
わらじです。わらじは緒と呼ばれるひもを足首に巻きつけて履きます。足に密着するので、山歩きや長距離を歩くのに適していました。
芭蕉布です。バショウの繊維から採った糸で織った布のことです。沖縄・奄美の特産品になっています。夏の衣料に適しており、晴れ着の材料として用いられています。
チックーです。チックーは農家の仕事着で、古着を崩して作られました。袖は太く、三角形の巻き袖になっているのが特徴です。冬は、チックーに裏地を施し、綿を入れるなどして使用し、それをドテラと呼ぶこともあったといいます。
単衣の長着です。長着は、種子島の普段着としてなじみのある衣服のひとつでした。温暖な種子島の仕事着で、裏地はなく単衣のものでした。
袴です。士族社会が存在した種子島では、服装に関しても身分的差異があったといいます。
裃です。種子島家の家紋の入ったものです。種子島家の家紋は、三つ鱗です。江戸期における麓士族が着用した裃や袴は今日でも保存されています。
喪服と葬式用の草履です。身内の葬儀が行なわれる際の服装は、時代の移り変わりの変化や地域により差異が大きかったという。
葬式用草履です。葬式用の草履は鼻緒に白い紙が巻いており、墓に置いて帰ってきました。他方では、この草履を履いて漁に出ると大漁となることの話もあります。
昔の軍用服や鹿児島大学の学生服などです。写真右は、明治陸軍軍衣、中央付近は、旧日本陸軍軍衣、中央左は、旧日本海軍の水兵服、写真左は鹿児島大学学生服です。
軍用靴です。結構丈夫に作られています。靴は最も重要な履物ですからね。
水兵服です。写真は旧日本海軍の水兵二種上衣です。二種とは、夏服として制定されたものです。夏服は、襟と袖先の縁に紺小倉織を付すという規定であったという。
※ 2014年2月22日(土)、西之表市種子島開発総合センター(鉄砲館)において、特別展示の「時代を映す衣類展」を撮影したものです。
なお、YouTubeでのアドレスとタイトルは次の通りです。
【時代を映す衣類展〜種子島開発総合センター(鉄砲館)開館30周年記念特別展】