宝満神社赤米お田植祭

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種子島・屋久島で初めて国指定重要無形民俗文化財に指定されている伝統行事

お田植舞い
【撮影場所】
鹿児島県熊毛郡南種子町茎永松原お田の森周辺
【撮影日時】
2017年4月3日(月)/8時02分〜11時09分
【奉納場所】
南種子町宝満神社赤米お田植祭お田の森及びお畦
【奉納時期】
毎年四月三日
【アクセス方法】
南種子市街地から県道586号線を茎永に向かって走り、さらに門倉岬方向に進むこと約15分で、宝満神社前たねがしま赤米館に着きます。

【お田植祭の説明】

茎永にある宝満神社では、毎年四月三日その年の豊作を祈願して、赤米のお田植祭を行っています。この祭は、種子島・屋久島で初めて国指定重要無形民俗文化財に指定されているものです(御田植祭神事、神田でのお田植え、お田植え舞い、ナオライ)。なお、余興部分は対象外となっています。

お田植祭を行うために、前日から準備をしています。氏子たちによって奉納旗を立てたり、舟田やお畦などの苗代引き、そして、会場設営、お田の森の手入れなどです。一年に今日の日だけこの周辺がにぎわうことになるのです。当日の早朝に、お田の森に「野菜」、「お魚」、「赤米」、「果物」、「お神酒」などを供えて神事を待つことになります。

午前九時になると、いよいよ関係者がお田の森に集り神事が行われます。お田の森でお祓いが終わると、神職(ホイドン)がお畦に行き四方祓いを行います。そのあと、お田の森にて、祈祷や関係者による玉ぐしの捧奠があります。これが終ると、お田の森での神事も無事終了です。

神事が終わると、氏子や茎南小学校の子供たちが、お畦(せまち)で大鼓によりお田植歌に合わせて、赤米のお田植が始まります。お田は二つあって、お田の森の横が「神田」です。その後方は苗代田になっています。お田植えは太鼓や作り拍子と呼ばれるお田植歌に合わせて、男子だけで行われます。女人禁制的な部分があります。

すべてのお田植が終ると、お田植舞いの奉納です。写真一枚目がその模様です。お田の森前の舟田でのお田植舞いです。池亀さんご夫妻で、お田植歌に合わせて苗を持ち、左右に移動しながら優雅に舞っているところです。その間、水路から水汲みが行われます。なお、お田植の神事は、ここまでとなっています。

お田植舞いが終ると、余興が始まります。余興は、お田植え御神楽舞いです。猿田彦舞い、馬耕舞い、お田植え舞いなどです。それが終わると、舟田の横の空き地で祭関係者あるいは一般見学者によってナオライ(直会)があります。焼酎や赤米のにぎりめし、煮しめなどのご馳走が振舞われるのです。

しめ縄作り 早朝からしめ縄作りが行われています。これは、神殿の四方にしめ縄を張るためのものです。種子島、屋久島で初めて国指定の無形文化財として登録されて、2回目のお田植祭となりました。
祭壇のお供え物 午前九時からお田の森で神事が行われます。ウバメガシの老木の依木にお神酒、玉ぐし、野菜、果物、魚、塩、赤米、赤米の苗などを供えるのです。
苗取り 神事が始まる前に、苗取りを行います。苗の根を洗って、わらで束ねます。
祝詞の奏上 写真は、神事での祝詞の奏上です。茎永地域の自然、安泰などを読み上げて祈願します。
御神田の四方祓い 御神田の四方祓いです。お田の四隅と南側の中間付近でお祓いを行います。これが終わると、お田の森で玉ぐしの奉奠です。
玉ぐしの奉奠 お田の森での玉ぐしの奉奠です。茎南小学校児童大崎君が玉ぐしを奉納して、安全・豊作を祈願しました。
赤米の引き渡し 祭典が終わると、赤米の引き渡しを行います。まず、神職から神社総代へ、そして、総代から公民館長へ手渡されます。
舟田の苗 神職から手渡された苗です。お田植え舞いの舟田に苗を植え付けます。
苗を田に投げ込む お田植え祭で植え付ける苗をニナーギで運びます。お田の森をぐるりと一周します。
神田でのお田植え お畦での苗代あけが終わると、氏子や茎南小学校の男子児童も加わり、お田植えが行われます。収穫は八月の中旬ごろです。
苗代田でのお田植え ここは、神田後方の苗代田です。氏子によって、赤米の苗を植え付けていきます。なお、茎南小の児童は、神田だけのお田植えとなります。ここでのお田植えが終わると、舟田でのお田植え舞いが行われます。
赤米のにぎりめし・煮しめ・甘酒 直会に出されるのが、赤米のにぎりめしと煮しめです。
赤米は、白米に赤の殻が付いているのと同じで、精米し過ぎると白米になってしまうので、気を付けています。しばらく水につけておき、よくかき混ぜながら約1時間ほど炊いて仕上がるといいます。白米にはない独特のさっぱりした味わいがあります。なお、いっしょに出される煮しめは、飛魚の塩煮、つわ、干しだいこん、こんにゃく、揚げ豆腐、ニンジンです。昔のごちそうです。
重要無形民俗文化財指定証書 直会での宝満神社総代のあいさつです。
ナオライ お田植祭のすべてが終わると、ナオライです。各関係者のあいさつのあと、乾杯でナオライが始まるのです。地域の発展、安泰、安全、繁栄などを語り合います。そして、直会もしばらく経過すると、全員で「めでた節」を唄います。これが終ると、全てのお田植祭も終了です。
猿田彦舞い 【注意】ここからの余興については、国指定になっていませんので、ご注意ください。
お田植え舞いの神事が終わると、余興が始まります。余興は、お田の森前で宝満神社お田植神楽を奉納します。太鼓に合わせて舞いを披露します。最初は、猿田彦舞いです。刀を持った舞いを奉納します。
玉依姫舞い 御神楽の玉依姫舞いです。茎永地域の豊作を祈願します。
馬耕舞い 馬耕舞いです。お神楽舞いの中で、もっともコミカルに楽しませてくれます。馬が見物人に突進したり、ずっこけたりもします。見物人からも笑い声がたくさん聞こえてきました。
田植え舞い 馬耕舞いが終わると、田植舞いです。子供たちが苗を持って、太鼓に合わせて田植え舞いを踊ってくれました。前進しながら向きを変えたり、立ったり、しゃがんだりして、苗を植える仕草をします。
御神楽舞を奉納した後の記念撮影 お田植祭のすべてが終わると記念撮影です。御神楽舞を奉納した後の記念撮影です。茎南小学校の児童5名が今回参加しました。

【宝満神社赤米お田植祭歌】

一 イヤ 若い娘よ若い娘
   イヤ 髪をなづる若い娘
   イヤ なづればの若い娘
   イヤ 品よけれ若い娘
   イヤ 品にも品により候
   イヤ 吉野の山の品三ぞう
十 イヤ 女を待つときは
   イヤ 柳の下でお待ちやれ
   イヤ 人が問うたときは
   イヤ 楊枝を切るとおしゃれ
二 イヤ ここはなしかつぼい田
   イヤ えー作らじの坪田
   イヤ 坪の神よ坪の神
   イヤ 助けて給れよ坪の神
   イヤ 助けて給らぬことなれば
   イヤ 秋を待って穂を拾うて
   イヤ 良か穂の種子など
   イヤ 摺ったりもんだり種子にしよう
十一 イヤ 沖の沖の田中に
    イヤ えぶりさす田中は
    イヤ えぶり棒はささいで
    イヤ 君の心をおさしやれ
    イヤ 君の心をさすときは
    イヤ 我が心あかしやれ
三 イヤ 籾を五合蒔いたれば
   イヤ 籾は五石五合よ
   イヤ あらもと摺りまでしたほどに
   イヤ 一石八斗に摺りなした
十二 イヤ 苗をたもれ田作ろう
    イヤ 手苗たもれ田作ろう
    イヤ 思うやつの手苗は
    イヤ 自づとこぼれかかるよ
    イヤ 悪いやつの手苗は
    イヤ ひっからこうてからこうて
四 イヤ 三斗 三斗 三斗に
   イヤ 九斗の酒を飲もうよ
   イヤ 九斗の酒を飲むからは
   イヤ 肴なしにゃ飲めんよ
   イヤ 肴はと問うたれば
   イヤ たいの白干しキスの魚
   イヤ 一町田の水口に
   イヤ 皆きてすわって飲もうよ
十三 イヤ 早う植えて田植えて
    イヤ 田主殿と寝ていこう
    イヤ 田主殿と寝るからは
    イヤ 息子の田主と寝ていこう
    イヤ 何処を枕に寝ていこう
    イヤ 畦を枕に寝ていこう
五 イヤ かいとう船の小船の
   イヤ ともそけづるばんじょうよ
   イヤ 上板には何をしよう
   イヤ 茅の木ともみの木と
   イヤ 帆柱には何をしよう
   イヤ ほけ経の軸をしよう
   イヤ 帆には何をかけそうか
   イヤ あやと錦をかけそうか
   イヤ 船には何を積みそうか
   イヤ 黄金の千両つみそうよ
十四 イヤ 田限りと言うときは
    イヤ ふんばりふんばり植えていこう
    イヤ 苗限りと言うときは
    イヤ ふみ込み押込み植えていこう
六 イヤ 京に上るこうじゅう達
   イヤ 何がほしいかこじゅう達
   イヤ しんしゅうどんの手箱に
   イヤ 錦とかつらがほしいよ
十五 イヤ 日暮しの千鳥が
    イヤ かさの渕を廻るよ
    イヤ 何とて廻るか
    イヤ トンビがとんで廻るよ
七 イヤ 川にかつら流した
   イヤ 泳ぎもしょうばとりもしよう
   イヤ しもに矢来の垣をして
   イヤ 矢来をかけて取ろうよ
十六 イヤ 日が入らばただ入れよ
    イヤ 月さえ照らし遊ぼうよ
    イヤ 日さえ暮れれば田主が
    イヤ 地かき空かき田主よ
八 イヤ 牛の子よ牛の子
   イヤ 何処へ行くかよ牛の子
   イヤ 笹々竹の木元
   イヤ 笹々かみにまかるよ
十七 イヤ 農の日は五月
    イヤ 作の時は五月
    イヤ 五月がこいかなあ
    イヤ ひざにひじりいだかそう
九 イヤ 増田山のイチゴを
   イヤ 子かけて八杯只八杯
   イヤ 十六杯のすえには
   イヤ 気がーの悪か動かすな
 

※ 2017年4月3日(月)、南種子町茎永お田の森で行われた国指定重要無形文化財赤米御田植祭を紹介しています。この動画に中には、苗取り、お田の森での神事、お田植え、お田植え舞い池亀ご夫妻のコメント、お田植え舞い、宝満神社宮司及び神社総代のコメント、南種子町文化財保護審議会羽生源志さん及び宮司さんの奥様のコメント、ナオライなど国指定重要無形民俗文化財のものを収録しています。

なお、YouTubeでのアドレスとタイトルは次の通りです。

種子島宝満神社の御田植祭神事・直会2017年ダイジェスト

※ 2017年4月3日(月)、南種子町茎永お田の森で行われた国指定重要無形文化財赤米御田植祭を紹介しています。この動画に中には、国重要無形民俗文化財に指定されていない創作御神楽余興の猿田彦舞、玉依姫舞、馬耕舞い、お田植え舞い、玉依姫祈願舞い、記念撮影、踊り子の感想などを収録しています。

なお、YouTubeでのアドレスとタイトルは次の通りです。

種子島宝満神社の御田植祭猿田彦舞・玉依姫舞・馬耕舞・お田植え舞2017年ダイジェスト

※ 2016年4月3日(日)、南種子町茎永お田の森で行われたお田植え祭りを撮影したものです。この動画に中には、苗取り、お田の森での神事、お田植え、お田植え舞い、ナオライなど国指定重要無形民俗文化財のものを収録しています。

なお、YouTubeでのアドレスとタイトルは次の通りです。

種子島宝満神社の御田植祭平成28年赤米お田植祭りドキュメント

※ 2016年4月3日(日)、南種子町茎永お田の森で行われたお田植え祭りを撮影したものです。この動画に中には、国重要無形民俗文化財に指定されていない創作御神楽余興の猿田彦舞、玉依姫舞、馬耕舞い、お田植え舞い、玉依姫祈願舞い、記念撮影、踊り子の感想などを収録しています。

なお、YouTubeでのアドレスとタイトルは次の通りです。

種子島宝満神社の御田植祭平成28年赤米お田植祭り余興御神楽ドキュメント

※ 2015年4月3日(金)、南種子町茎永お田の森で行われたお田植え祭りを撮影したものです。この動画に中には、苗取り、お田の森での神事、お田植え、お田植え舞い、余興での猿田彦舞い、馬耕舞い、お田植え舞い、玉依姫への祈願舞い、そして、ナオライなどを収録しています。

なお、YouTubeでのアドレスとタイトルは次の通りです。

種子島の郷土芸能:宝満神社赤米お田植祭2015年ドキュメント

※ 2014年4月3日(木)、南種子町茎永お田の森で行われたお田植え祭りを撮影したものです。この動画に中には、お田の森での神事、お田植え、お田植え舞い、余興での猿田彦舞い、馬耕舞い、お田植え舞い、玉依姫への祈願舞い、そして、ナオライなどを収録しています。

なお、YouTubeでのアドレスとタイトルは次の通りです。

種子島の伝統行事:南種子町茎永宝満神社赤米お田植祭ドキュメント

※ 2013年4月3日(水)、南種子町茎永お田の森で行われたお田植え祭りの神事を撮影したものです。この動画に中には、お田の森での神事、お田植え、お田植え舞い、余興での猿田彦舞い、馬耕舞い、お田植え舞い、玉依姫への祈願舞い、そして、ナオライなどを収録しています。

なお、YouTubeでのアドレスとタイトルは次の通りです。

種子島の伝統行事:茎永に伝承する宝満神社赤米お田植祭神事

種子島の伝統行事:茎永に伝承する宝満神社赤米お田植祭余興・直会

【過去の画像】

玉ぐしの奉奠 2016.4.3
玉ぐしの奉奠 2016.4.3(お田の森にて)
玉ぐしの奉奠 2015.4.3
玉ぐしの奉奠 2015.4.3(お田植え)
玉ぐしの奉奠 2014.4.3
玉ぐしの奉奠 2014.4.3(お田の森にて)
お供え物 2013.4.3
お供え物 2013.4.3(お田の森にて)
お田植 2012.4.3
お田植 2012.4.3(神田にて)
猿田彦舞い 2011.4.3
猿田彦舞い 2011.4.3(お田の森前にて)
お田植え舞い 2010.4.3
お田植え舞い 2010.4.3(舟田にて)
お供え物 2009.4.3
お供え物 2009.4.3()
お田植 2008.4.3
お田植 2008.4.3(神田にて)
玉依姫舞い 2007.4.3
玉依姫舞い 2007.4.3(お田の森前にて)
2014.4.3〜