ふるさと種子島 > 西之表市の旅行・観光情報 > 大崎の定置網漁

たつくり、金目鯛、水イカ、シビ、サバなどがたくさん獲れたよ!!

魚をタモですくいあげる〜大崎の定置網漁

魚をタモですくいあげる平原さん

種子島の各地で、定置網漁は行われています。定置網漁とは、網を一定の場所に固定し、魚群を漁具内部に滞留させる仕掛を持つ施設のことで、毎日その魚を「網起こし」により取上げ漁を行うものです。

平成24年4月28日(土)、西之表市大崎漁港沖合いにある定置網漁に同行させていただきました。その漁の模様を掲載しています。

写真一枚目は、網起こしにより滞留した魚を取り上げているものです。作業は六名で行っていました。

今回、同行した大崎の定置網は、平原月人さんが代表を務めており、平成2年より大崎さんと共同で運営行っています。

大崎漁港北西の沖合い約500メートルの位置にあり、この付近の水深は、27〜28メートルです。漁は、毎日行っており、午前6時30分ごろ出漁しています。

定置網漁は、維持経費に年間2000〜3000万円のお金がかかるといわれています。定置を始めた頃に比較して、今の水揚げは、約1/10にまで落ち込んでいると話されていました。

漁獲量の低迷で、かつて、伊関、田之脇、浦田でも行っていましたが、現在は、定置網漁を行っていません。

作業船の龍神丸

作業船の龍神丸

大崎の定置網

大崎の定置網

大崎の定置網漁は、作業船として、クレーンと油圧巻き上げ機を搭載した専用船と補助作業船の二隻で行っています。

写真二枚目は、今回同行させていただいた作業船の龍神丸です。この作業船には、当方を含めて六名乗り込みました。

写真四枚目は、魚が滞留している網を引き上げているところです。滞留した魚を逃がさないように網の引き上げには、慎重を期して行います。

網を油圧スピンドルで巻き上げる

網を油圧スピンドルで巻き上げる

網にくっついた「たつくり」

網にくっついた「たつくり」

昔は、全てが手作業で、網起こしを行っていましたが、今は網が重いために手作業では不可能で、油圧のスピンドルで巻き上げています。

沖の補助作業船には、一人乗船していまして、船を横向きにしながら、網を引き上げていきます。作業船との連係プレーが必要な定置網漁です。それが、写真五枚目です。

網起こしも終盤になった!

網起こしも終盤になった!

しぶきを上げて激しく逃げ回る魚

しぶきを上げて激しく逃げ回るサバ

漁場へ着いて網起こしを始めてから、約30分で漁ができる状態になってきました。それが、写真六枚目です。たくさんの魚が激しく動き回っているのです。写真七枚目の魚はサバです。

魚からタモですくい上げる

魚からタモですくい上げる

網が起こされるようになると、網の中の魚がしぶきを上げて激しく逃げ回ります。まず、たつくりの小さい魚からタモですくい上げていきます。写真八枚目です。 

クレーンで水揚げする

クレーンで水揚げする

魚を仕分けして水槽に入れる

魚を仕分けして水槽に入れる

魚をすくう大きいタモは、クレーンで巻き上げながら水揚げします。それが、写真九枚目です。

大崎の定置網では、今が水揚げが多い時期です。たつくり(サバの子)、メコン、シビ、金目鯛、飛び魚、平アジの大型、そして、サバなどが水揚げされています。

写真十枚目は、魚を仕分けしながら、氷を入れた船内水槽に魚を入れているところです。

首折れサバ

首折れサバ

サバの大きいものは、その場で、首を折り氷の入った船内水槽に入れられます。ツリサバや首折れサバとして市場に出回っていきます。それが、写真十一枚目です。

獲れた水イカ(アオリイカ)

獲れた水イカ(アオリイカ)

写真十二枚目は、水イカ(アオリイカ)です。2キロを超えるものが入っていました。魚の中で、水イカは付加価値の高い魚で、利益に貢献します。

網を洗浄しながら元の位置に返す

網を洗浄しながら元の位置に返す

作業が終わって一息する作業員

作業が終わって一息する作業員

無事、網起こしが終わると、引き上げた網を付着物を洗い流しながら、元通りの位置に返しておきます。それが、写真十三枚目です。

漁場へ着いて1時間20分の漁が無事終わりました。これから西之表旧港の種子島漁協へ向かいます。九時の入札に間に合うように、陸揚げするのです。短い間一息つきます。それが、写真十四枚目です。

種子島漁協へ向かう

種子島漁協へ向かう

種子島漁協の九時の入札に、獲れた魚を陸揚げします。それが、写真十五枚目です。

獲れた魚の陸揚げ

獲れた魚の陸揚げ

大崎定置のラップをかける

大崎定置のラップをかける

漁協の岸壁に接岸されると、どんな魚が取れたのか、買人たちが船に近寄ってきます。写真十六枚目です。

陸揚げされると、発泡スチロールのとろ箱などに入れられます。そして、「大崎定置 西之表市漁協」のラップをして入札を待ちます。写真十七枚目です。

魚を計量する

とろ箱で魚を計量する

たつくりが大量に獲れましたので、漁協の冷蔵庫に一時保管しておき、出荷の調整を行います。写真は、木箱のとろ箱にたつくりを計量しているところです。写真十八枚目です。

大崎漁港へ戻る作業船

大崎漁港へ戻る作業船

漁協での作業が終了すると、定置網漁の作業も無事終了となります。一連の作業が終わり、大崎漁港へ戻っていきます。それが、写真十九枚目です。

大崎の定置網漁は、六月に入るくらいまで行い、滞留用の網を撤去します。夏は、魚が枯れてしまい、夏枯れ現象になるといわれています。そして、秋に漁具を設置し、再び漁が始まるのです。

私たちの食卓に上がるまでに、色々な人たちの手によって、流通されています。食べるものは、何一つ、大事に食べていきたいですね。

大崎の定置網漁についての詳しいことは、種子島漁業協同組合(0997-22-0620)までお問い合わせてください。


【動画コーナー】

※ 2012年5月30日(水)午前6時より、西之表市大崎の沖合いにある定置網漁の今シーズン最後の漁に同行し、そこで、懸命に働く人々の様子を撮影したものです。動画の中には、出漁、網起こし、漁の仕分け、種子島漁協への搬送などの模様を収録しています。

なお、YouTubeでのアドレスとタイトルは次の通りです。

種子島の話題:大崎の定置網漁

【撮影場所】
鹿児島県西之表市上西大崎漁港、及び大崎漁港海域、種子島漁協周辺
【撮影日時】
2012年4月28日(土)/6時18分〜9時47分/(写真情報 10.7〜31.5KB/Nikon D300)