平山地域に伝承されている「婆ジョウ舞」です。婆ジョウ舞は、座敷舞と呼ばれ、特別踊りを披露する日時が予め決まっているわけではなく、色々な祝宴席において、場の雰囲気や場を盛り上げるために、踊り子を囃し立てて、初めて踊りが披露されると言うものです。例えば、婆ジョウ舞であれば、「婆ジョウ舞はみさいなー 婆ジョウ舞はみさいなー」などと囃子立てていくのです。
舞手は、簡単な服装で、物まね的な所作で、舞を披露していきます。資料によると、「婆ジョウ舞」のほか平山には、「味噌すり舞」、「ガニ舞」、「鳥さし舞」、「仏舞」などがあったとされるが、今は伝承されていないと言います。
婆ジョウ舞いとは、歳をとったばあさんが、三人の娘の嫁ぎ先に呼ばれて、ごちそうを食べたが、ひっとつもうもうなかったこと(全然美味しくなかったこと)をじいさんに話すものです。そのような話を所作で表したものが、婆ジョウ舞いです。西之表では、年舞い(トッシー舞い)ということもあります。西之表のトッシー舞いには、途中、婆ジョウのしょん便するところもあるとか。
写真一枚目は、平成25年1月19日、南種子町平山広田公民館での宴席で披露された平山伝統芸能保存会のみなさんによる「婆ジョウ舞」です。伝承者は、中畠さんです。見事な所作で、踊りを披露してくれました。
踊る前は、踊り手を囃子立てていきます。周囲からの囃子がないと踊りが成立しません。やがて、踊り手が、婆ジョウの所作をしながら立ち上がり、踊りを披露していくのです。 | |
平成23年11月20日、赤尾木城文化伝承館月窓亭で披露したものです。 |
※ 2013年1月19日(土)、南種子町平山広田公民館で行われた宴会で、婆ジョウ舞を撮影したものです。この動画に中には、中畠さんの見事な婆ジョウ舞の踊りを収録しています。
なお、YouTubeでのアドレスとタイトルは次の通りです。