平成23年11月20日(日)、午前10時から月窓亭のボランティアスタッフが集まり、熱心に取り組み、どうにかガニの所作ができるまでになっています。
赤尾木城文化伝承館月窓亭では、観光客向けに対応するため、ボランティアスタッフによる座敷舞いの習得に取り組んでいます。
これは、月窓亭に訪れた観光客に対し、身近な種子島の伝統芸能を見てもらい、更なる観光の発展につなげて行こうとするものです。
赤尾木城文化伝承館月窓亭は、ボランティア活動によって、維持運営されています。そのガニ舞習得の模様を紹介しています。
なお、なお、ガニ舞習得の詳しいことについては、赤尾木城文化伝承館月窓亭(0997-22-2101)にお問い合わせてください。
講師の中畠さん(写真左前)と一緒にガニ舞いを踊っているところです。激しい動きなどはないけれど、微妙なガニの所作が必要です。しかし、上手にどうにか、まねて踊ることができましたよ。
月窓亭玄関入り口上がったすぐ正面にある飾り物です。
西之表市観光アドバイザー鮫島さんの挨拶です。ボランティア活動をしてくれている皆さんに、座敷舞いのガニ舞いの唄と踊りを習得するために集まっていただいたなどを述べていました。講師は、南種子町平山郷土芸能保存会の坂口さんと中畠さんです。
ところで、観光アドバイザーの鮫島さんは、最近、「写真で見る種子島の歴史」という本を出版しています。たましだ舎から出しており、1050円です。種子島のことが詳しく写真で紹介していますので、ご購入されてみてはいかがでしょうか。
座敷舞いは、種子島の各地に伝承されていましたが、現在は踊っている地域は限られています。余程の宴席じゃないと見る機会がほとんどないものになっています。
座敷舞いは、特別決まった日に踊るとか、場所が決まっているわけじゃなくて、いろいろな宴席で、踊られるものです。
宴席にいるものが、たとえば、「ガニ舞いは見さいな、ガニ舞いは見さいな」と囃し立てると、踊り手が、簡単な服装で、唄いながら、ユーモラスに舞うものです。
ガニ舞いの唄の練習です。地域によって、唄の歌詞が少しずつ違っています。また、唄の順番も確認しながら、歌っていきます。「ガニ舞いは見さいな、ガニ舞いは見さいな」という歌詞が、まず最初に出てきます。
「婆ジョウ舞い」です。婆ジョウ舞いとは、歳をとったばあさんが、三人の娘の嫁ぎ先に呼ばれて、ごちそうを食べたが、ひっとつもうもうなかったこと(全然美味しくなかったこと)をじいさんに話すものです。
そのような話を所作で表したものが、婆ジョウ舞いです。西之表では、年舞い(トッシー舞い)ということもあります。西之表のトッシー舞いには、途中、婆ジョウのしょん便するところもあるとか。
最後に鳥さし舞いを踊ってくれました。鳥さし舞いは、棒の先に付けた「やんもち」(鳥餅)で、野ばととケンケン鳥(キジ)を取る所作を表した舞いです。大変こっけいな舞いです。
今回、ガニ舞いの練習だけとなりましたが、12月にもう一度、講師を招き習得する予定でいます。