熊野神社の由来は、享徳元年(一四五二年鉄砲伝来の九十一年前)、第十代島主種子島幡時公が、平素から崇拝していた紀州(和歌山県)熊野権現に詣でて、小さな石を御分霊として請うて帰り、島内の地熊野山中に点祀したのが始まりです。その後、周辺に豊受神社、恵美寿神、霧島神社等を八ヶ所に配祀して八所権現、八方神と称し本社を守護しているといいます。
今年は、浜津脇熊野神社との十年に一度の「親子の対面神事」を迎えての記念秋季大祭が行われました。その神事および大祭で披露された神楽舞です。神なぎの舞は、熊野速玉大社上野宮司の依頼により、世界遺産登録五周年を記念して創作された神楽舞です。自然な御神木の平和的イメージを創造させる神の依り代としての優雅な舞です。熊野速玉大社の巫女のお二人が優雅に舞ってくれました。
神楽の舞ですので、ゆっくりした優雅な舞で、気品に満ち溢れ、時には荘厳な雰囲気や畏れも感じられます。ところどころで、ご神木の表情も出てきます。神なぎの舞は、種子島で見る機会はない神楽舞で、上品な舞を約5分間堪能させてくれました。写真一枚目は、神事で披露された神なぎの舞です。
写真二枚目は、神社境内で披露された神なぎの舞です。舞い始めてから2分が経過しています。お二人とも片手にサカキの小枝を持っています。白と赤のコントラストが見事です。 | |
写真三枚目は、舞い始めてから3分が経過しています。舞いも後半部分です。御神木のイメージがあります。優雅な素敵な舞でした。 |