河内神社の秋季大祭で奉納された本町公民館の皆さんによる棒踊りです。ここの棒踊りの特徴は、写真で分かるとおり、赤鬼、青鬼の導化役がいることです。
鬼の導化役はあちこち動き回り、鬼同士、或いは棒と踊ったり、観客にも近づいたりして、踊りを盛り上げてくれます。棒踊りの服装は、頭に白いハチマキとタスキがけ、腰に黒と黄色の帯び、白いズボン下を履き、前は丸に十の字の水色の前掛けをして、足はケハンにワラジを履いています。そして一五〇センチと七〇センチくらいの棒の二種類があります。
鬼の導化役は、飾り付けた槍を持ち鮮やかな衣装姿で、腰にガニカゴを、足にはムシロを付けてワラジを履いています。そのほか太鼓も一人います。棒踊りの入場は、まず、赤鬼、青鬼が最初に神社拝殿前に出てきます。そして、鬼が「こい、こい」という手招きにより踊り子が入場してきます。
太鼓は社殿前で棒踊りの歌と太鼓を叩いています。本踊りは、六人二組の十二人で踊っていきます。全員一五〇センチの同じ棒を持ち二回踊ります。それが終わると、六人が七〇センチの短い棒を持ち、今度は二列になり前後左右で踊っていきます。踊りも大変勇ましく、男性的で勇敢な踊りです。巧みな動作で、棒同士が打ち合いになり、その時でる音が何とも民族的な響きになっています。
写真一枚目は、二回目の本踊りです。鬼の導化役が動き回り踊りを楽しく見せてくれました。
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写真は、棒踊りの入場です。三列縦隊で入場したあと、棒突きが始まります。なお、入場の前に、神社拝殿にて、踊り子、導化役、太鼓(ハナ引き)の四人は一礼します。 |
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踊り子の入場が終わると、棒突きです。ほぼ定位置にて、棒を振り回し、前後移動し踊っていきます。 |
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写真は、三回目の本踊りです。写真で分かると思いますが、今回、外人さんも踊っていました。 |
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本踊りを三回繰り返すと、踊りも終了です。入場位置まで、退場し棒踊りも終了します。 |
2024年(令和6年)11月3日(日)、令和6年度南種子町ふるさと祭会場で発表された上中地区本町に伝承する棒踊りを紹介しています。この動画に中には、棒踊りの入場、本踊り4回、退場を収録しています。
なお、YouTubeでのアドレスとタイトルは次の通りです。
【種子島の郷土芸能:棒踊り 令和6年度南種子町ふるさと祭で上中地区本町自治公民館の踊り】