向方神社の秋季大祭で、奉納された上方地域(向方・大久保集落)に伝承されている棒踊りです。ここの棒踊りの特徴は、導化役が二人いることです。通常の棒踊りと相違する特徴です。導化役がいることで余興性が高くなります。入場が終わると、棒突きがあるのですが、それがないこともあげられます。神社境内に勇ましい棒の打ち合いで民族的な響きが聞こえ晩秋の境内を沸かせてくれました。
棒踊りの服装は、白と黒のかすりの着物姿で頭に白いハチマキとタスキがけ、腰に色違いの飾り帯び、白いズボン下を履き、前は丸に十の字の赤色の前掛けをして、足はケハンに足袋でワラジを履き、六尺の棒と三尺の木刀を持っています。太鼓はすでに入場しています。踊り子が掛け声とともに入場してきます。写真一枚目です。
本踊りは、四人一組の四組の十六人で披露してくれました。写真一枚目は、本踊りです。踊る人数も多いので、勇ましい音が境内いっぱいに響きわたっていきます。前後左右に立ったりしゃがんだりして打ち合いながら、踊りも巧みな動作で勇敢に精一杯踊ってくれます。踊りは二回繰り返して退場します。
写真は、棒踊りの入場です。この右前方に唄い手が3人います。 | |
写真は、棒踊りの1回目の本踊りです。6人1組の踊りです。棒だけの踊りで、地面に突く動作です。鎌のいない棒踊りでは、こうして地面を突く動作が出てきます。 | |
写真は、棒踊りの1回目の本踊りです。1〜4回まで繰り返しになります。棒で押え込む動作です。棒踊りでは必ず出てくる動作でもありますね。3回目では、これが終わると、移動します。しかし、途中で立ち止まり、本踊り4回目がはじまります。 | |
写真は、棒踊り最後の本踊りです。全員が低い姿勢で棒を地面に突いています。集団演武ですので、同期も大事な要素となります。 |
(出端) 今こそ通るは神にもの参り
一、 としゃごの花はもめば手に染む
二、 おせろの前は大川
三、 焼野のキジは岡の背に住む
移動 清めの雨は、ぱらっと降り通る
四、 きりしま松は黄金花咲す
(引端) もどせ返せよ千里が浜を
※ 2019年11月10日(日)、南種子町島間岬八幡神社の秋季大祭で奉納された島間上方地域に伝承する「棒踊り」を紹介しています。この動画に中には、棒踊りの入場、本踊り、移動、退場を収録しています。
なお、YouTubeでのアドレスとタイトルは次の通りです。
【種子島の伝統芸能:棒踊り島間上方集落岬八幡神社秋季大祭での奉納踊り2019年】
※ 2019年10月6日(日)、南種子町島間向方神社の秋季大祭で奉納された島間上方地域に伝承する「棒踊り」を紹介しています。この動画に中には、棒踊りの入場、本踊り、移動、退場を収録しています。
なお、YouTubeでのアドレスとタイトルは次の通りです。
【種子島の伝統芸能:棒踊り島間上方集落向方神社秋季大祭での奉納踊り2019年】
※ 2017年11月15日、南種子町島間岬八幡神社の秋季大祭で奉納された島間上方地域に伝承する「棒踊り」を紹介しています。この動画に中には、棒踊りの入場、本踊り、退場を収録しています。
なお、YouTubeでのアドレスとタイトルは次の通りです。
【種子島の郷土芸能:棒踊り岬八幡神社秋季大祭での奉納踊り上方地域2017年】
※ 2017年10月28日、南種子町島間向方神社の秋季大祭で島間上方地域に伝承する「棒踊り」を島間小学校体育館で踊られたものを紹介しています。この動画に中には、棒踊りの入場、本踊り、退場を収録しています。
なお、YouTubeでのアドレスとタイトルは次の通りです。
【種子島の郷土芸能:棒踊り向方神社秋季大祭での踊り上方地域2017年】