下中八幡神社お田植祭

総代、花峰小児童でお田植え

【撮影場所】

鹿児島県熊毛郡南種子町下中八幡神社、お田の森山、神田

【撮影日時】

2022年(令和4年)3月6日(日)/8時51分〜11時03分

【奉納場所】

南種子町下中八幡神社及びお田の森山水田

【奉納時期】

毎年三月上旬

【アクセス方法】

南種子市街地から県道586号線、75号線経由で約10分で下中八幡神社に着きます。

【行事の説明】

下中にある八幡神社では、毎年三月上旬ごろ、その年の豊作を祈願して、白米のお田植祭を行っています。この祭は、南種子町の無形民族文化財に昭和四十七年に指定されています。神社総代によりますと、お田植え祭の最初は、白米のお洗米祭りとして行っていたが、のちにお田植え祭りに変わり、校区民の田植えを済ませてから、各個人の田植えを行っていたとのことです。付近は、「市の坪」と呼ばれ、早くから田が開かれていました。また、下中八幡神社の年間行事は七つあります。

ところで、お田植祭を行うために、氏子たちによって奉納旗を立てたり、舟田苗代引き、お田の森山の手入れ、神社の注連縄張りなど準備をします。祭の前に、社人により夜明け前近くの海岸に行き、シュエイ取りが行われます。これを行うとき、誰かに気づかれないように注意しています。

【注意】　シュエイとは、海砂をタマシダでツト状に包んだもので、魔除けや祭周辺を清めるために用いられています。神社総代が早朝前之浜海岸に行きシュエイ取りをします。

今年は、午前十時より八幡神社関係者が集まり、神事が行われました。神事は、お祓い、祝詞の奏上、玉ぐしの奉奠などです。神社での神事が終ると、森山のお田で、お田植えの奉納があり、その後、お田植えが行われています。写真一枚目は、お田植え祭神事での南種子町立花峰小学校児童による玉ぐし奉奠です。今回、宇宙留学生が務めました。

お田に、四本の竹で、注連縄をかけており、その中が神田です。花峰小児童によるお田植えが行なわれるのです。関係者や子供たちのお田植などが終ると、お田植祭も無事終了です。そのあと、神社拝殿で関係者が集まりナオライが行われるのです。

	写真は、県道75号線沿いの鳥居です。今年は、午前10時ごろ下中八幡神社でお田植え祭の神事が行われました。【平成30年3月17日撮影】
	神棚のお供え物です。お神酒、野菜、塩、大豆、魚、果物、そして、中央にお田植えの苗を供えています。
	写真は、お田植えの苗です。八幡神社のお田植えは、通常の白米のお祭りです。神前に供える白米の苗です。写真は、宮司さんが苗を持っています。
	写真は、祝詞の奏上です。神職より、下中校区の自然、安全、安泰などを読み上げていきます。これが終わると、関係者による玉ぐしの奉奠です。
	写真は、神前に供えられていたタマシダのシュエイです。【平成30年3月17日撮影】
	写真は、花峰小児童によるお田植えです。御田植祭の唄を唄いながら苗を植え付けます。
	水田に水を張った神田にて、お田植え祭の唄に合わせて、ガマオイジョウが踊りながら苗を植え付けていきます。【平成30年3月17日撮影】
	神田前では、太鼓、唄がいます。その太鼓に合わせて花峰小児童が、唄いながら田植えをします。今年は、強い風が吹く中での祭りとなりました。
	お田植えが無事終わると、関係者が神社内に集まりナオライが行われました。今年の豊年豊作、地域の発展、安全、これからの行事のことなどを語り合います。 追伸⇒今回いろいろとお世話になりました。皆様方のご多幸ご繁栄を祈っています。ありがとうございました。【令和2年3月14日撮影】

　お田植祭唄

イヤ　田作り娘よ若い娘　田を作って見せろか
イヤ　かみをなずる若い娘　なしずればの若い娘
イヤ　しながよければ若い娘　しなもしなによりそうろ
イヤ　吉野の山のしな三ぞう　吉野の山のしな三ぞう
イヤ　ここはなしかあつぼ田か　ええ作らじのつぼ田
イヤ　つぼの神よつぼの神　助けてたもれつぼ田
イヤ　つぼに入ったばじょう　そこからとしよりそがき出せ
イヤ　いっちゅう田の水口で　ウッチュウなしてのもうよ
イヤ　山の下のマツアンネ　つきのほしが光るよう
イヤ　つきでもほしでもないけれど　若い時光るよう
イヤ　早ううえて田植て　田主どんとねていこう
イヤ　どうでも田主とねる時は　むすこの田主とねていこう
イヤ　どこをまくらにねていこう　あぜをまくらにねていこう
イヤ　日さえくるれば田主が　目つきはなつきおそろしか
イヤ　田限りーと言う時は　ふんばいふんばり作れよ
イヤ　なえかぎりーと言う時は　ふみこみおしこみ作れよ

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