出来上がった黒糖
平成29年2月7日(火)、中種子町ふれあいの里黒糖伝承館で、中種子町立増田小学校5・6年生による「黒糖づくり体験」が行われました。
増田小学校は、中種子町の北東部にあり、太平洋に面しており、中種子町役場から約6キロメートルのところに位置しています。明治12年、増田簡易小学校として創立しています。
「進んで学ぶ子・やさしい子・たくましい子」を校訓に掲げ、「自ら学び、思いやりの心をもち、心身共にたくましい子どもを育成する」ことを教育目標にしています。
種子島の主幹作物であるサトウキビから黒糖づくりを体験するものです。地元の農産物からできる地産物を作ることで、地元の農業の大切さを学び、古くから伝わる黒糖づくりの製法なども学習していくことを目指しています。
その黒糖づくり体験の模様を写真と動画で掲載しています。
写真1枚目は、子どもたちが圧搾機にかけたしぼり汁で出来上がった黒糖です。一つの型は約400グラムの長方形になっています。美味しい黒糖の出来上がりです。
写真2枚目は、ふれあいの里にある黒糖伝承館です。ここで、子供たちは黒糖づくりにチャレンジするのです。
黒糖伝承館
サトウキビを圧搾機にかける
収穫したサトウキビは、長いまま小型圧搾機にかけ、絞り汁を集めます。一人3本ずつ投入し、交代しながら行います。写真3枚目です。
写真4枚目は、圧搾されたきびです。絞りかすは、軽トラに積み込みます。
絞りかす
圧搾されたしぼり汁
写真5枚目は、圧搾されたしぼり汁です。小型ポンプで一号鍋に設置してある絞り汁タンクに移送します。今回の搾り汁は170リットルでした。
写真6枚目は、型枠に油を塗る作業です。しっかり塗っておかないと、流し込んだ時にへばりついて、取れにくくなるのを防ぎます。
型枠に油を塗る作業
しぼり汁を一号鍋に入れる
写真7枚目は、しぼり汁を一号鍋に入れている作業です。170リットルのしぼり汁を煮詰めます。
写真8枚目は、一号鍋で煮詰めているしぼり汁です。煮詰めるとアクが出てくるので、これを掬って取り除くのです。上質の黒糖を作るには、アクを網で丁寧に取り除くことが大切です。このとき沸騰させないように注意しています。
アクを取り除く作業
三号鍋での煮詰め作業
写真9枚目は、三号鍋での煮詰め作業です。三号鍋では120度になるまで煮詰める作業が続きます。煮汁は、アメ状になっています。
写真10枚目は、煮汁を三号鍋から丸鍋に移しているところです。煮汁で、アメ状になっています。
煮汁を三号鍋から丸鍋に移す
煮汁をさらにかき混ぜる作業
写真11枚目は、丸鍋に移された煮汁をさらにかき混ぜる作業です。子どもたちは、交代しながら頑張っていました。
写真12枚目は、木型に流し込み、型枠を差し込んで自然乾燥させます。約1時間冷やすと、黒糖は固まっています。木枠を外せば出来上がりです。
自然乾燥させる
アメ状の黒糖
写真13枚目は、三号鍋から取り出した煮汁は、アメ状になっています。それを冷やしておくと、黒糖あめです。非常に粘りが出ています。
なお、黒糖づくり体験及び学校についての詳しいことは、中種子町立増田小学校(0997-27-0251)へお問い合わせてください。
※ 2017年2月7日(火)、中種子町ふれあいの里黒糖伝承館で、中種子町立増田小学校5・6年生による「黒糖づくり体験」の模様を紹介しています。この動画の中には、さとうきびの圧搾、圧搾した搾り汁、各鍋での撹拌、丸鍋への煮汁移し、児童による丸鍋での撹拌、黒糖の自然乾燥、児童のコメントなどを収録しています。
なお、YouTubeでのアドレスとタイトルは次の通りです。