赤米の穂
令和2年9月26日(土)、南種子町茎永松原お田の森東の稲庭お畦で、赤米の収穫作業が行なわれました。これは、令和2年4月3日、赤米のお田植祭りで植えられた赤米です。
宝満神社の赤米は、成長するとやがて人間の背丈ほどにもなり、茎の長いことで、茎永とも呼ばれるようになったとも言われています。
赤米は、成長がかなり遅く、収穫まで約5ヶ月を要しています。宝満神社の赤米は、古来米で品種改良されておらず、また、収穫された赤米は神社社人で管理されており、ほかへの持ち出しができないように制限しているのです。
先のお田植祭りで植えられた赤米は、約5畝です。収穫すると約50キロの赤米が収穫できます。そして、収穫された赤米は、翌年に行なわれるお田植祭で植える苗用、ナオライでのにぎりめし用、赤米館での展示用に使用されるのです。その収穫祭の模様を写真と動画で掲載しています。
写真1枚目は、赤米の穂です。普通の米と違って、実が落ちやすい特徴があります。今年の4月3日の御田植祭で、植えられた赤米です。順調に生育し、1.5メートルを超えるほどまでに成長していましたが、天候不順で中心部付近の稲が倒れていました
写真2枚目は、午前8時30分から行われたお田の森での赤米収穫祭神事の祭壇です。お神酒、果物、野菜、お魚、お米、そして、この日作業で使う鎌などを供えています。
祭壇の供え物
祝詞の奏上
写真3枚目は、赤米収穫祭神事の祝詞の奏上です。赤米に関すること、お田の森のこと、自然、安全などを読み上げます。
写真4枚目は、収穫祭神事での茎南小学校児童による玉ぐしの奉奠です。宝満神社松原宮司から手渡され奉納しました。
玉ぐしの奉奠
手刈り作業
写真5枚目は、鎌を使っての手刈り作業です。この日、雨も上がりました。茎南小学校児童5・6年生のの参加で、作業も順調に行われました。
昔の農機具「センバ」を使っての脱穀作業体験です。写真6枚目です。
センバで脱穀
足ふみ脱穀機による脱穀
10月8日、午後1時30分より茎南小学校児童による赤米の収穫を行いました。神社総代長による赤米の話しです。写真9枚目です。
コンバインで脱穀
赤米の収穫体験も無事終了しました。刈り取った稲穂は、コンバインで脱穀されました。写真8枚目です。
なお、宝満神社赤米収穫祭の詳しいことについては、南種子町茎永公民館長及び南種子町役場(0997-26-1111)へお問い合わせてください。
※ 令和2年9月26日(土)、南種子町茎永で行われた宝満神社赤米収穫祭をダイジェストで紹介しています。この動画の中には、赤米の稲穂、奉納鎌の刃掛け作業及び祭壇へ供える状況、祭壇の供え物、収穫祭神事での祝詞の奏上、宝満神社総代及び茎南小学校児童による玉ぐしの奉奠、宝満神社赤米保存会及び茎南小学校児童による刈り取り作業、センバでの脱穀体験、足ふみ脱穀機による脱穀体験、宝満神社赤米保存会長、宝満神社松原宮司、茎南小学校児童による感想、コンバインでの脱穀作業など収録しています。
なお、YouTubeでのアドレスとタイトルは次の通りです。
【宝満神社赤米収穫祭茎南小学校児童収穫体験令和2年〜種子島の伝統行事】