島間仲之町地域に伝承されている手踊り「カジョーガネ」です。「カジョーガネ」は、沖縄から伝わってきたのではないかと言われています。
手踊りを披露する女性は十人で、鮮やかな衣装姿で、頭に水色の帯をして笠を持ち一列に並んでいます。その前には、歌や囃子が五人座っており、踊りを披露していきます。太鼓一人、小鼓二人、唄二人で合計十五人です。本踊りは手踊りが二回です。出端、本踊り、引端の構成になっています。
写真でも分かるとおり、笠を持っての踊りを披露しているところです。踊る位置は始終定位置で、前後左右、回転する手踊りです。古式床しきゆっくりと静かに哀愁たっぷりに踊ってくれます。どことなく沖縄の雰囲気も感じられます。唄の中に「カジョーガネ」という言葉が随所に出てくるので、名前が付いたとも考えられます。
「カジョーガネ」の踊りは、始終優しいしとやかな雰囲気に包まれています。また、踊り子も美人ぞろいで、艶やかさの中にも色気もあり大変素晴らしい手踊りを楽しませてくれました。
写真は、カジョーガネの出端です。一列縦隊で、右手に笠を水平に持ちながら静かに入場してきます。このあと体形を鳴り物に向き、本踊りが始まります。 | |
写真は、カジョーガネの鳴り物と唄い手です。唄は二人、太鼓1人、鼓二人です。唄は、しとやかな歌いまわしで、鳴り物との調和が素晴らしいです。 | |
写真は、カジョーガネの本踊りです。笠は右手に持ち、しとやかな仕草の手踊りで、哀愁に満ち溢れています。 | |
写真は、カジョーガネの引端の踊りです。このあと体形を前方に向け頭を下げて踊りも終了します。そして、入場位置まで退場します。 |
※ 2015年10月18日、南種子町島間向方神社の秋季大祭で奉納された中之町集落に伝承されているカジョーガネを撮影したものです。この動画に中には、カジョーガネの出端、本踊り、引端などを収録しています。
なお、YouTubeでのアドレスとタイトルは次の通りです。
【種子島の郷土芸能:島間仲之町のカジョーガネしとやかな手踊りが魅力】