島間仲之町地域に伝承されている手踊り「オーニサー」です。ニサーとは種子島弁で、「青年」のことを言います。したがって、踊りは青年男子の踊りのことでしょう。地元の方から聞いた話ですが、沖縄から伝わってきたのではないかと言われています。
手踊りを披露する男性は七人で、はかま姿でセンスを持っており一列に並んでいます。その前には、歌や囃子が六人座っており、踊りを披露していきます。太鼓一人、入鼓二人、歌三人で合計十三人です。手踊りが二回、センスでの踊りが二回の全体では四回の手踊りです。センス、手踊り、手踊り、センスの構成になっています。
写真一枚目は、最初の手踊りの様子です。このとき日の丸の扇子は、腰の帯の前に差しています。踊る位置は始終定位置で、前後左右、回転する手踊りです。古式床しきゆっくりと静かに哀愁たっぷりに踊ってくれます。華やかな郷土芸能もいいですが、少人数で静かな踊りも味わい深いものがありますね。
「オーニサー」の踊りは、女性三人の歌う声が大変素晴らしく、元気ある手踊りを楽しませてくれました。
写真は、オーニサーの歌と鳴り物です。前列が歌、後ろが鳴り物です。元気ある歌声が印象に残りました。 | |
写真は、オーニサーの扇子を持った手踊りです。右回りに回転しながら扇子を上下に動かしながら踊っているところです。手踊り四回踊り終えると、オーニサーも終了します。 |