平成30年3月4日(日)、西之表市赤尾木城文化伝承館月窓亭にて、種子島のひなまつりを撮影させていただきました。
種子島のひなまつりは、女の子が誕生して初めての節句の日は、夜は親類縁者がお祝いにやって来るので、主婦は早朝から宴会の準備などですばとう(バタバタすること)ことになります。
お客は、ダーに花や餅で飾ったお膳を持って集まってきます。床の間には、鹿児島の市で買った土人形(東郷人形・帖佐人形)が飾られ、床の間には、ダーが並べられ、親類が多かった家では、ダーが座敷いっぱいになったという。
ダーは中央に大根を10センチほど切ったものを置き、それに季節ごとの花を差して飾ります。その周囲には、紅白の菱餅、丸もち、緑色のよもぎ餅、美しい着物の反物などを並べます。
美しく飾ったダーの前で、娘が美しく、器量よく、健康に育つことを祝って、深夜まで酒盛りが行われていたという。
そのひなまつりを写真と動画で紹介しています。
なお、種子島の昔のひなまつりの詳しいことは、赤尾木城文化伝承館月窓亭(0997-22-2101)にお問い合わせてください。
月窓亭の床の間に飾られた種子島の昔のひなまつりです。中央にダー、その奥に土人形、左に反物などが置いてあります。なお、ダーとは台(お膳)のことです。花瓶は、大根です。
ダー(台、お膳)には、紅白のお餅、よもぎ入りのお餅などが添えられています。そして、皿の上に大根を切り抜いて生けた自然の野花などが飾り付けられています。
昔の種子島のひなまつりです。このような光景は、大正時代まで続いていたといいます。現在では見られません。
写真は、大根に生けたお花です。ちょうど今頃咲いている菜の花を中心に、木々の花も飾り付けられています。
木々の花には、アオモジの密集して咲いた花も飾られています。花に近づくと快い香りが漂っています。
※ 2018年3月4日、西之表市赤尾木城文化伝承館月窓亭の床の間に飾られた種子島の昔のひなまつりを紹介しています。この動画の中には、ひな壇のダーの飾りなどを収録しています。
なお、YouTubeでのアドレスとタイトルは次の通りです。
【種子島の昔のひなまつり赤尾木城文化伝承館月窓亭ダーに飾られた季節の花!2018年】