平成25年4月27日(土)午前10時より、赤尾木城文化伝承館月窓亭にて、「おかえりなさい 山の井さま」の一般公開セレモニーが行われました。
生き人形とされる山の井様は、種子島家に代々伝わる人形で、江戸時代、徳川家より島津家に賜り、その後、種子島家に移ったとされています。端正な面立ちと、伏し目がちなまなざしを持つ等身大の人形で、白い手を両ひざに乗せ、端然と座っています。
種子島家では、「生き人形」として扱っており、季節の変わり目には衣装替えをしています。男子は触れてはならないといわれており、すべて女の手で行われています。種子島家の鹿児島屋敷では、婦人の部屋に置かれ、春になると背負われて磯の花見に連れ出されたといいます。
西南戦争、太平洋戦争と二度も火災にあったが焼けないで難を逃れています。
その後、種子島家の二階に安置されていましたが、現在は、赤尾木城文化伝承館月窓亭に安置され、一般公開されています。
そのひなまつりを写真と動画で紹介しています。
なお、山の井様の詳しいことは、赤尾木城文化伝承館月窓亭(0997-22-2101)にお問い合わせてください。
山の井様の前で、記念撮影をしたものです。左より、第29代種子島時邦夫妻、右は田上容正さんです。
午前10時より、一般公開セレモニーがありました。これまでの山の井様の修復経過などが紹介されました。
修復された山の井様で、この日一般公開されたものです。写真からもわかるとおり、やや下向き加減に、伏し目がちに座っている表情が確認できると思います。
今回の長期にわたる山の井様の修復には、最上宏基金(代表〜小浜至徳)から支援を受けています。
山の井様の一般公開は、4月27日〜5月20日までは、現在のように、オープンにて公開されます。それを過ぎますと、ガラス張りの人形ケースの中での公開になります。