赤米の穂
令和5年9月24日(日)、南種子町茎永松原お田の森東の稲庭お畦で、赤米の収穫作業が行なわれました。これは、令和5年4月3日、赤米のお田植祭りで植えられた赤米です。
宝満神社の赤米は、成長するとやがて人間の背丈ほどにもなり、茎の長いことで、茎永とも呼ばれるようになったとも言われています。
赤米は、成長がかなり遅く、収穫まで約5ヶ月を要しています。宝満神社の赤米は、古来米で品種改良されておらず、また、収穫された赤米は神社社人で管理されており、ほかへの持ち出しができないように制限しているのです。
先のお田植祭りで植えられた赤米は、約5畝です。収穫すると約40キロの赤米が収穫できます。そして、収穫された赤米は、翌年に行なわれるお田植祭で植える苗用、ナオライでのにぎりめし用、赤米館での展示用に使用されるのです。その収穫祭の模様を写真と動画で掲載しています。
写真1枚目は、赤米の穂です。普通の米と違って、実が落ちやすい特徴があります。今年の4月3日の御田植祭で、植えられた赤米です。順調に生育し、1.5メートルを超えるほどまでに成長していました。中心付近は、稲が倒れているものもありました。
写真2枚目は、午前8時30分から行われたお田の森での赤米収穫祭神事の祭壇です。お神酒、果物、野菜、お魚、お米などを供えています。
祭壇の供え物
祝詞の奏上
写真3枚目は、赤米収穫祭神事の祝詞の奏上です。赤米に関すること、お田の森のこと、自然、安全などを読み上げます。
写真4枚目は、収穫祭神事での宝満神社総代長による玉ぐしの奉奠です。宝満神社松原宮司から手渡され奉納しました。
玉ぐしの奉奠
赤米の状況
写真5枚目は、お田の森東の稲庭お畦です。おいしい色に乾燥していました。出来も上々だと話していました。
氏子衆によって、手刈りします。根元には、水もかなり多く残っています。マムシに注意しながらの作業です。写真6枚目です。
手刈り作業
コンバインで脱穀
刈り取った稲は、コンバインで脱穀します。普通米に比べて、多くのわらが発生します。今回は、稲の実りが遅かったので、茎南小学校の児童は参加していません。この日、茎南小学校は、運動会でした。写真7枚目です。
コンバインで脱穀
赤米の収穫作業も無事終了しました。参加者には、お弁当とお茶が配られました。これが一番ですね。そして、解散しました。写真8枚目です。
なお、宝満神社赤米収穫祭の詳しいことについては、南種子町茎永公民館長及び南種子町役場(0997-26-1111)へお問い合わせてください。
※ 2023年(令和5年)9月24日(日)、南種子町茎永で行われた宝満神社赤米収穫祭をダイジェストで紹介しています。この動画の中には、赤米の稲穂、祭壇の供え物、収穫祭神事での祝詞の奏上、宝満神社総代などの玉ぐしの奉奠、宝満神社赤米保存会刈り取り作業、コンバインでの脱穀作業、宝満神社赤米保存会長、宝満神社松原宮司による感想、お弁当の配布状況など収録しています。
なお、YouTubeでのアドレスとタイトルは次の通りです。
【種子島の伝統行事:令和5年度宝満神社赤米収穫祭での神事・手刈り・脱穀作業】