西之表市古田中央公民館横の道路は古田発電所線です。公民館横から水力発電所までの区間約4.5キロです。途中、御田橋を過ぎ150メートルほど行くと、そこから、屋久川林道の起点となります。
昭和46年ごろまで、川脇川の豊富な水量を利用して出力60キロワットの水力発電を行っていました。子供のころからその発電所の場所は、遠足の場として利用されてきました。また、川遊びも盛んに行われ、ダクマ獲りや泳いだりしてきたものです。
大人になってからも発電所跡地まで散策に行ったりもしてきました。しかし、平成13年9月2日の西之表豪雨により、懐かしかった屋久川林道は、大きな損害を受け、復旧工事が行われてきました。
現在は、昔に比べ、道路改善工事により、コンクリートの部分が増えていますが、周囲の風景は今もなお残っています。しかし、川の中の状態は一変し、豪雨により大量の石で、昔あった深みはほとんど消滅しています。
今もなお、気が向いたらその林道を歩いて、発電所跡地まで散策を楽しんでいます。平成27年8月22日、天候はあまり良くなかったのですが、夏の川脇川を散策してみました。
この先左に、屋久川林道の起点があります。西之表豪雨によって山肌が見えるほど崩落したものです。
川脇川です。写真中に堰が見えています。以前、渇水が起きたときに堰を作り、ここから取水していました。そのポンプ設備も残っています。
この付近は、西之表豪雨で相当被害を受けていました。ちょうどこの下付近は、昔、深みになっていたのでダクマ取りに最適な場所でした。
林道から発電用取水ダムを撮影したものです。道からも越流する水の音が響いてきます。
古田水力発電所跡地前の風景写真です。左にその建屋があった場所です。緑鮮やかな風景が素晴らしいです。
写真は、現在の水力発電用の取水ダムです。右側に取水口があります。通常は、すべて越流しているのです。
写真は、取水ダムから上流側を撮影したものです。右方向は、やや深みがあります。全般的に大量の土砂が流れ込み浅くなっています。
写真は、取水ダムの上から下流側を撮影したものです。左側に取水口からの導水管路がありほとんど壊れています。
この周辺は、小学校の遠足で来ていたところです。左に導水路の開渠があり、その先には、塞がれた隊道もあります。
西之表豪雨によって大きな被害を受けた川脇川です。その川の中に大きな石があります。
道沿いには、唯一ミカンの木があります。夏みかんなのか、ダイダイなのか分かりません。時期になれが、花を咲かせたり、多くの果実をつけています。
現在のミカンの果実です。緑色でこれから気温が下がれば黄色く色づいてきます。
川岸沿いには、シマサルスベリの樹木が自生しています。特にこの付近は多いです。
水力発電所跡地まで約150メートル手前の川から下流側を撮影したものです。
水力発電所跡地手前の林道沿いでは、アブラギリの群生があります。すでに果実が落下しています。
正面には、発電所建屋跡や送電設備、導水管路があった場所です。
発電所建屋跡地前の川です。川も透き通っており、ハゼやダクマなどが観察できました。平成13年の西之表豪雨によって、架かっていた橋が壊されました。
写真は、現在の水力発電所建屋です。老朽化と豪雨によって、ご覧の通りです。この建屋の中で、昔は水車が回転し発電していたんですけどね。このような姿寂しいですね。