福祭文(くさいもん)

正月の神に代わって、門口から福祭文を唄う正月行事

福祭文
【撮影場所】
鹿児島県熊毛郡南種子町平山広田地域内
【撮影日時】
2018年1月7日(日)/18時10分〜19時38分
【行事場所】
南種子町平山広田地域
【行事時期】
毎年一月七日、午後六時より
【アクセス方法】
南種子市街地から国道、町道を下ること約15分で広田集落です。

【行事の説明】

南種子町平山広田集落に正月行事として伝承されている「福祭文」です。毎年一月七日の午後六時から行なわれています。広田青壮年及び子ども会で行います。

福祭文は、種子島の各地域で実施されている正月行事です。正月の神に代わって、各家や神社、公民館を訪れ門口から福祭文を合唱して、その家の幸福と繁栄を祈って祝います。そして、合唱が終わると、祝いもちを頂いて帰るのです。最近は、祝いもちの代わりにお菓子や、果物、ご祝儀などを頂くことが多くなっています。なお、前年に不幸のあった家とか、しめ縄が飾っていない家には巡回しません。広田集落では、巡回する前に公民館に集合します。二つの班に分かれて各民家を回ります。

ところで、福祭文を読み上げるのは、簡単なようで、なかなか難しいものです。微妙な節回しが必要です。福祭文ですが、門口に来ると、メンバーの一人が、玄関の扉を開けて「いつもの御年頭の御祝儀もうしあげます」と言って、福祭文を唄います。この日、18戸の民家を2グループで巡回しました。各民家を回った後、最後に公民館で行ってすべての福祭文が終了します。

年頭の言葉を言う 民家の玄関に来て、ドアを少し開けて、祝儀をいいます。そして、唄うことをつげて福祭文が始まります。
福祭文を唄う お餅を入れる袋を持っています。この日、飴のぱらつく天候の中での福祭文でした。
福祭文を唄う 福祭文の歌詞を見ながら歌います。覚えるのがとても大変です。
玄関付近で福祭文を唄う 家主は、家の中で、お餅の準備をしたり、正座して静かに聞いていることもあります。
祝い餅を差し出す 福祭文が終わると、家主から祝い餅をいただきます。お餅のほかに、お菓子や、御祝儀をいただくこともあります。また、小中やビールを出してくれることもあります。
公民館でのナオライ 福祭文の最後は、公民館です。それが終わると、管内でナオライをします。ぜんざい、お雑煮、カレーなどが振舞われました。今回、ナオライにも参加させていただきました。広田のみなさんのご丁寧な対応に感謝しています。大変お世話になりました。またの取材も楽しみにしています。ありがとうございました。

広田地域の福祭文の歌詞は次のとおりです。

 福祭文

    いつもの御年頭 御祝儀もうしあげます
イヨォーオ  福祭文や ドーリヨ
それにこそや ドーリヨ
イヨォーオ  いつもよりは今年は 門の松が栄とう
栄えたこそや ドーリヨ
イヨォーオ  大庭小庭のげいを見てやれば 金銀のまりがかかりとう
かかりたこそや ドーリヨ
(一般の家)
イヨォーオ  これのお家の身内に 銭花が咲ききて 黄金花が吹ききとう
吹ききとうこそや ドーリヨ
(漁師の家)
イヨォーオ  これのお家の身内に 千石船がはせこんで えんやさらりとおしこんろう
それにこそや ドーリヨ
イヨォーオ  四方の隅々に いずみ酒がたとうて 黄金のしゃみしゃくで酌みたとうとう
たとうたこそや ドーリヨ
イヨォーオ  祝うものにとりては 銭と米を祝うぞう
それにこそや ドーリヨ
イヨォーオ  東三畳には 白金の山をつき 東三畳四畳には黄金のまっぽうおいだし
それにこそや ドーリヨ
イヨォーオ  ふうきまんぷく徳あれとは みょうがね花をたまえよう
町のお祝いおくみあれ

※ 平成30年1月7日(日)、種子島の南種子町平山広田集落に伝承する正月行事「福祭文」を紹介しています。この動画の中には、各民家での福祭文、はまゆう荘での福祭文、公民館での福祭文、ナオライもの様を収録しています。

なお、YouTubeでのアドレスとタイトルは次の通りです。

種子島の伝統行事:福祭文南種子町平山広田

 
 
2018.1.9〜