移住記念に関する碑
西之表市安城平山公民館の一角に記念碑があります。移住百周年記念之碑と移住記念碑が並んで建立されています。まず、手前の移住百周年記念之碑には、次のような碑文が刻まれています。
移住百周年記念之碑
明治十六年より三ヵ年に亘り甑島を襲った台風のため生活基盤を失った。われらの先祖二十九戸は、明治十九年(一八八六年)四月二十六日、同二十年三月三日、安住の地をここ平山に求めて移住してきた。
以来百年、幾多の困難に耐え、山野の開拓と整備にあたり、着々と生活基盤を確立し、遂に今日の隆盛をみるにいたった。その間先人達が望郷の念にたえながら数々の困難辛苦にうちかち今日の平山地区を築きあげた苦労に対し、地区民一同深く感謝し、敬意を表すものである。
今般、移住百周年を迎えるにあたり、我々は先人の遺志をひきつぎ、さらに一致団結し互いに協力と融和をはかり、ますます郷土の発展に寄与することを誓うものである。
よってここに、往時を偲び地区民一同の総力と、出郷者及び関係各位のご協力をいただき、移住百周年記念碑を建立し、後世に伝えるものである。
昭和六十一年九月吉日
平山地区民一同
百周年記念実行委員
委 員 長 山下繁盛
副委員長 榎元友則
会 計 小倉康信
事業部長 原崎高行
川畑建設
小倉鉄夫
川端 稔
延時信夫
出版部長 田上源九郎
宮園繁徳
榎元岩夫
小倉広行
竹之内義清
飛躍する平山地区民
高令者
宮園精一 小倉武信 脇田宗範
本城朝彦 榎元武雄 本城輝三
榎元 至 小倉春雄 原崎末隆
小倉ツル 宮園クニ 永山ハナエ
竹之内ミヤ 尾崎芳枝 小倉ツマ
小倉アサ 脇田チト 上妻ヨシノ
竹之内ツタ 川畑トミエ
井上 栄 山下繁盛 田上源九郎
丸田ミサ 丸田豊光 竹之内義清
小倉 豊 延時信夫 延時正夫
小倉村夫 山下益夫 森 勇
福谷 保 宮園愛子 小倉鉄男
榎元嘉成 宮園珍男 本城トク
竹之内盛男 宮園繁徳 脇田猪武
小倉広行 本城和彦 山下スエ
原崎タマ 川畑光徳 竹之内周春
榎元友徳 原崎高行
次に、奥の左の移住記念碑には、次の碑文が刻まれています。
移住記念碑
明治十九年四月二十六日及同二十年三月三日ノ二回ニ渉リ此地ニ移住ス
戸数合セテ二十九戸ナリ當時ノ熊毛郡長牧野篤好氏及安城区長榎本仲兵衛氏区長代理鮫島喜十次氏等指導啓発ニ力メラル今生活ノ安定ヲ得ルモノ洵ニ数氏ノ深厚ナル恩恵ニ依ラスンハアラス茲ニ碑ヲ建テ其ノ徳ヲ不朽ニ傳ヘ?テ移住ノ記念ト為スモノナリ于時大正十二年?月十四日
第一回 第二回
倉 良助 竹之内源十郎 山本仲助 中村半次
宮園吾八 江口善之進 脇田平助 榎本助次
大重休次 竹之内太三次 榎本源八 石橋種七
川畑新次 永山嘉藤次 宮園末治 九田辰五郎
今中早助 森清左衛門 宮園浩市 江藤廣吉
延時庄兵衛 原崎彦次郎 上野三助 地蔵佐太
榎本三次郎 竹之内笹右ヱ門
原崎善之丞
濱口仁次郎
碑文は以上です。文章の中で?は読めない字、或いは変換不能の字です。なお、文字によっては読み違いがあるかもしれません。
※ 2020年(令和2年)2月19日(水)に取材した西之表市安城平山公民館に建立されている移住記念に関する記念碑「移住記念碑」、「移住百周年記念之碑」の石碑を紹介しています。この動画の中には、県道75号線平山公民館に通じる入口付近、公民館に通じる交差点付近、公民館前通り、移住記念碑・移住百周年記念之碑の碑文及びその周辺の風景を収録しています。なお、碑文は字幕で本文を流しています。
なお、YouTubeでのアドレスとタイトルは次の通りです。