熊野神社の由来は、享徳元年(一四五二年鉄砲伝来の九十一年前)、第十代島主種子島幡時公が、平素から崇拝していた紀州(和歌山県)熊野権現に詣でて、小さな石を御分霊として請うて帰り、島内の地熊野山中に点祀したのが始まりです。その後、周辺に豊受神社、恵美寿神、霧島神社等を八ヶ所に配祀して八所権現、八方神と称し本社を守護しています。
一方、浜津脇熊野神社は、明治2年(1869年)熊野神社の第1子(御神体は石)を勧請・産土(うぶすな)神として分祀されています。その後10年から15年ごとに親子神御対面の神幸祭が行われています。
神幸祭は、浜津脇熊野神社を早朝に出て、白装束姿で奉納旗を持ち、そして神輿を担いで、一路坂井熊野神社に向かいます。途中バスなどで移動し、野間市街地を練り歩いたあと、県道75号線沿いの熊野神社鳥居から拝殿まで練り歩きます。
午前10時過ぎ、神輿が熊野神社神殿に運び込まれ、無事対面。そのあと神事が滞りなく行われ対面式も終了となりました。引き続き神社境内では大祭が行われ、神楽や踊りが奉納されました。
そして、午後2時、熊野神社を離れ、浜津脇熊野神社を目指して帰郷します。その一連の模様を写したものです。
浜津脇熊野神社を正面から撮影したものです。 | |
ご神幸行列には、武士もいます。全員上りあがると、この後、修祓が始まります。 | |
坂井熊野神社での修祓です。ここで、拝殿に入る前に、お祓い清めていきます。 | |
神事での供え物の奉納です。野菜、果物のほかに、キジやアサヒガニなども供えていきます。 | |
神事での祝詞の奏上です。熊野神社周辺の自然、風景、安泰などを読み上げていきます。 | |
神事での巫女のお二人による神なぎの舞です。神殿前にて奉納してくれました。 | |
坂井熊野神社での玉串の奉奠です。写真は浜津脇熊野神社の宮司です。 | |
大祭の始まりは、寺踊りの奉納からです。サカキを持って、手踊りを見せてくれるのです。ほとんど定位置での踊りです。 | |
巫女による神なぎの舞です。ゆったりしたテンポの中で、優雅に、落ち着きのある巫女舞を見せてくれました。 | |
雅楽の奉納です。素朴な笛の音色が、神社境内に響き渡りました。 | |
大祭に特別出演してくれた和太鼓演奏の納官D-STYLEのメンバーです。熊野神社の大祭で、初めての演奏でした。 | |
大祭で披露された、熊野地域に伝承するひょうたん踊りの奉納です。 | |
熊野神社の急な階段で、浜津脇熊野神社氏子一同により記念撮影を行いました。 | |
坂井熊野神社でのすべての行事が終わると、熊野神社を後にし、浜津脇熊野神社に帰っていきます。 |