島間仲之町地域に伝承されている手踊り「ちいさいとき」です。仲之町には、オーニサーという男性が踊る手踊りがありますが、その女性版といっていいでしょう。踊る隊形も同じです。オーニサーと同時に、沖縄から伝わってきたのではないかと言われています。
手踊りを披露する女性は七人で、鮮やかな衣装姿で、沖縄風のイメージがあります。センスは胸に差しており一列に並んでいます。その前には、唄と鳴り物が五人座っており、踊りを披露していきます。太鼓一人、鼓一人、歌三人で合計十二人です。「ちいさいとき」は、出端、本踊り、引端で構成されています。本踊りは、1番と2番を二回ずつ踊ります。
写真一枚目は、最初の手踊りの様子です。このとき扇子は、腰の帯の前に差しています。踊る位置は始終定位置で、前後左右、回転する手踊りです。古式床しきゆっくりと静かに哀愁たっぷりに踊ってくれます。華やかな郷土芸能もいいですが、少人数で静かな踊りも味わい深いものがありますね。
「ちいさいとき」の踊りは、女性三人の歌う声が大変素晴らしく、また、仲之町美人の鮮やかな衣装姿にゆっくりとした手踊りを楽しめました。
写真は、ちいさいときの唄と鳴り物です。前列が唄、後ろが鳴り物です。元気ある歌声が印象に残りました。 | |
写真は、「ちいさいとき」の扇子を持った手踊りです。本踊りを四回踊り終えると、ちいさいときも終了します。 | |
写真は、「ちいさいとき」隊列の後方の踊り子です。紫のハチマキが沖縄をイメージさせてくれます。本踊りは、左右回転などゆっくりした手踊りです。 |