令和6年3月3日(日)、西之表市赤尾木城文化伝承館月窓亭にて、種子島のひなまつりを撮影させていただきました。
種子島のひなまつりは、女の子が誕生して初めての節句の日、夜は親類縁者がお祝いにやって来るので、主婦は早朝から宴会の準備などで忙しく動き回ることになります。
お客は、ダーに花や餅で飾ったお膳を持って集まってきます。床の間には、鹿児島の市で買った土人形(東郷人形・帖佐人形)が飾られ、床の間には、ダーが並べられ、親類が多かった家では、ダーが座敷いっぱいになったという。
ダーは中央に大根を10センチほど切ったものを置き、それに季節ごとの花を差して飾ります。その周囲には、紅白の丸もち、緑色のよもぎ餅などを並べます。
美しく飾ったダーの前で、娘が美しく、器量よく、健康に育つことを祝って、深夜まで酒盛りが行われていたという。
その昔のひなまつりを写真と動画で紹介しています。
なお、種子島の昔のひなまつりの詳しいことは、赤尾木城文化伝承館月窓亭(0997-22-2101)にお問い合わせてください。
月窓亭の床の間に飾られた種子島の昔のひなまつりです。手前にダー、その奥に土人形が置いてあります。なお、ダーとは台(お膳)のことです。花びんは大根をくり抜いて花を生けてあります。
ダー(台、お膳)には、紅白のお餅、よもぎ入りのお餅などが添えられています。そして、皿の上に大根を切り抜いて生けた自然の野花などが飾り付けられています。
昔の種子島のひなまつりです。このような光景は、大正時代まで続いていたといいます。現在では見られません。昔は、豪華だったのですね。
写真は、大根に生けたお花です。ちょうど今頃咲いている菜の花を中心に、アヤメなどもあります。
お花の後方に、土人形を飾っています。落ち着きのある風情を感じさせますね。
令和6年(2024年)3月3日(日)、西之表市赤尾木城文化伝承館月窓亭の床の間に飾られた種子島の昔のひなまつりを紹介しています。この動画の中には、ひな壇のダー、生き人形山の井様の前の飾りなどを収録しています。
なお、YouTubeでのアドレスとタイトルは次の通りです。
【種子島の昔のひなまつり ダーに飾られた野花・土人形・山の井様 赤尾木城文化伝承館月窓亭令和6年3月3日】