感動の紙芝居「波」 6枚目を表示中...
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六
「先生がいた朝鮮の田舎の学校の校庭に、大きな椋の木があった。”かささぎ”が巣を作るんだよ。”かささぎ”と言うのは朝鮮の”からす”だよ。」
(間)
「ある日大風が吹いた朝、学校の子どもたちが、巣から落ちた”かささぎ”の”ひな”を拾って来て、みんなで虫を取って来てやったり、教室で育てていたが、可哀想に、とうとう死んでしまったのだ。」
(間)
「子供達は非常に淋しがってその死んだ”かささぎ”の”ひな”を椋の木の下に埋めて、小さなかささぎの墓を作ったよ。毎朝子供たちは、野の草花をその小さな墓に手向けていた。
その子供たちの中には、日本の子どもも、朝鮮の子どももいるんだよ。」
(間)
「朝鮮の人たちはみんな親切だよ。朝鮮は良い処だよ。
講和条約でも結ばれたら、先生は又朝鮮に行きたいね。」
宮園先生の顔は、子どもの様に明るい。
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