浜田藤太郎氏に関する碑
南種子町門倉岬の近くに七色観望台があります。明治37年1月西之本村で生れた浜田藤太郎氏は、昭和38年4月から3期12年南種子町長として要職についていましたが、晩年は、この地で過ごし亡くなった後、この地を南種子町に寄贈しています。そして、この地は七色観望台と命名され、前之浜海岸をはじめパノラマ展望ができる場所になっています。観望台にはたくさんの記念碑がありますが、その中で写真の記念碑は、観望台入口付近にある記念碑です。記念碑には次のような碑文が刻まれています。
心
「心」人間その心を尋ねる碑
心とはその人の総体を象徴するもの、心は乳児が
乳房を探す如く自分の能力を超えて何ものかを求
める。それは善か悪かわからない。善悪の選択
は心の永遠の負担かも知れない。併し心は神の通
路である。そこには先に咲く花もありまた暗黒の
中にたむろする悪の魂根もある。神はいずこに心
を導き給うや。心は常時環境の挑戦により気力を
発動する。特に願望と創造の気力は花園に実る心
物一如の生産世界を拓く。これこそは人間生命至
上の成果である。心よ汝は孤独ない、暗く淋しい
時道は一つ汝の最高の力を天地神明に祈れ、一転
燃ゆる魂と、生気胸に溢れん。
昭和五十九年四月
浜田藤太郎