紙のもとをミキサーに入れる
西之表市立安納小学校では、毎年、卒業記念として手作り紙の卒業証書を作っています。卒業式で、正式な卒業証書と手作り紙の卒業証書を授与しています。
平成30年12月18日(火)、理科室で5・6年生がサトウキビから作った繊維での紙すきを行いました。ところで、紙は何から作っているかというと、種子島の主幹作物であるサトウキビです。さとうきびの茎を砕いたバガスから作っているのです。
平成30年12月17日に、さとうきびのバガスから紙すきができるようになるまでの下準備は済ませています。今回の作業は、紙すき、すいたすき枠を自然乾燥させるまでです。紙すきは根気のいる作業で、これがうまく作業できないと紙を作ることはできない大事な作業工程です。
安納小学校5・6年生の紙すき、すき枠を窓際に乾燥させるまでの作業を紹介しています。子供たちの根気強い作業状況を写真と動画で掲載しています。
写真1枚目は、下準備された紙のもとをミキサーに入れる作業です。バガスからきび内部の搾りかすを選別して、その搾りかすを細かく砕き煮詰めることを繰り返し、丸一日間、漂白剤を入れて白くさせます。それを紙すきのもとに使用します。また、白さを出すために洗濯ノリを適量加えています。
紙のもとをミキサーで細かく砕く作業です。ミキサーのフタをしっかり押さえて砕きます。写真2枚目です。
ミキサーにかける
紙すきの箱に入れる
写真3枚目は、ミキサーで細かく砕いた紙すきのもとを紙すきの箱に入れます。これに水を入れて紙すきをします。
写真4枚目は、子どもたちによる紙すきです。枠内に均一になるように漉きます。大事な工程です。ムラができてしまう失敗を繰り返して上手になります。
紙すき作業
水分の除去作業
写真5枚目は、紙すきが終わると、水分の除去作業です。枠下の新聞紙で大雑把な水分を吸い取ります。
新聞紙で水気を取る作業が終わると、すき枠を窓際まで運び自然乾燥させます。ほぼ1日くらいで乾燥するのではということです。写真6枚目です。
乾燥させる
乾燥させる
写真7枚目は、子供たちがすいた紙です。上手にできていましたよ。
紙すきの学習
写真8枚目は、紙すきの学習です。漂白したバガスを使って紙すきをして、自然乾燥させたのち、すき枠から紙をはがします。作った紙で卒業証書を作ります。卒業式の日に教室で校長先生から手渡されます。
なお、サトウキビの紙作り紙すきの詳しいことは、西之表市立安納小学校(0997-25-0663)へお問い合わせてください。
※ 2018年12月18日(火)、種子島の西之表市立安納小学校で行われたサトウキビの紙作りの紙すき体験の模様を紹介しています。この動画の中には、紙すきのもとをミキサーにかける作業、児童による紙すきの作業、新聞紙の上での水分を取る作業、すき枠の自然乾燥、児童によるコメントなどを収録しています。
なお、YouTubeでのアドレスとタイトルは次の通りです。
【種子島の学校活動:安納小学校サトウキビの紙作り紙すき体験2018年】