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サトウキビから和紙を作っているのは安納小だけ!

水気を切る作業

水気を切る作業

西之表市立安納小学校では、毎年、卒業記念として手作り和紙の卒業証書を作っています。卒業式で、正式な卒業証書と手作り和紙の卒業証書を授与しています。

平成29年12月19日(火)、理科室で5・6年生が和紙の紙すきを行いました。ところで、和紙は何から作っているかというと、種子島の主幹作物であるサトウキビです。さとうきびの茎を砕いたバガスから作っているのです。

平成29年12月18日に、さとうきびのバガスから紙すきができるようになるまでの下準備は済ませています。今回の作業は、紙すき、すいたすき枠を自然乾燥させるまでです。紙すきは根気のいる作業で、これがうまく作業できないと和紙を作ることはできない大事な作業工程です。

安納小学校5・6年生の紙すき、すき枠を窓際に乾燥させるまでの作業を紹介しています。子供たちの根気強い作業状況を写真と動画で掲載しています。

写真1枚目は、下準備された和紙のもとを布に包み水気を切っている作業です。バガスからきび内部の搾りかすを選別して、その搾りかすを細かく砕き煮詰めることを繰り返し、丸一日間、漂白剤を入れて白くさせます。それを紙すきのもとに使用します。また、白さを出すために洗濯ノリを適量加えています。

紙すきを何回も繰り返すと、和紙のもとが減少します。ミキサーで細かく砕いてから、紙すき箱に追加します。写真2枚目です。

ミキサーにかける

ミキサーにかける

紙すきのもと

紙すきのもと

写真3枚目は、ミキサーで細かく砕いた紙すきのもとです。これに水を入れて紙すきをします。

写真4枚目は、子どもたちによる紙すきです。枠内に均一になるように漉きます。大事な工程です。失敗を繰り返して上手になります。

紙すき作業

紙すき作業

紙すきをチェック

紙すきをチェック

写真5枚目は、紙すきがうまく出来たら先生がムラガないか、薄くないかチェックします。

写真6枚目は、紙すきが終わると、水分の除去作業です。枠下の新聞紙で大雑把な水分を吸い取ります。 

水分の除去作業

水分の除去作業

岡田先生も作業

岡田先生も作業

写真7枚目は、サトウキビ愛好家の岡田正三さんです。愛知県の自宅でサトウキビを作っておられます。サトウキビについて調査研究されています。今回、安納小学校に来校して、バガスを利用して和紙作りを二日間にわたり調査しています。 

新聞紙で水気を取る作業が終わると、すき枠を斜めにして自然乾燥させます。ほぼ1日くらいで乾燥するのではということです。写真8枚目です。

紙すきを乾燥させる

乾燥させる

紙すきを乾燥させる

乾燥させる

写真9枚目は、5・6年生6名のすき枠の乾燥です。そして、左は岡田さんのすき枠です。

岡田さんのお話し

岡田さんのお話し

写真10枚目は、岡田さんのお話しです。二日間にわたり、さとうきびから和紙を作る工程を安納小学校で確認しました。この後お礼に感謝の歌を歌ってくれました。

なお、サトウキビの和紙作り紙すきの詳しいことは、西之表市立安納小学校(0997-25-0663)へお問い合わせてください。

※ 2017年12月19日、種子島の西之表市立安納小学校で行われたサトウキビの和紙作りの紙すき体験の模様を紹介しています。この動画の中には、下準備された和紙のもと、子どもたちの紙すきの作業、新聞紙の上での水分を取る作業、習字紙での水分除去作業、すき枠から和紙のもとを外す作業、外した和紙のもと、すき枠の自然乾燥、児童によるコメントなどを収録しています。

なお、YouTubeでのアドレスとタイトルは次の通りです。

種子島の学校活動:安納小学校サトウキビの和紙作り紙すき体験2017年

【撮影場所】
鹿児島県西之表市安納小学校
【撮影日時】
2017年12月19日(火)/8時51分〜10時09分
2017.12.20〜