落花生の皮をはがす作業
平成29年2月18日(土)、安納校区地域活性センターで、安納小学校児童がさとうすめ体験を行いました。
さとうすめとは、種子島の主幹作物であるさとうきびを圧搾機にかけてしぼり汁を抽出し、それを鍋で煮詰めて黒砂糖を作るものです。
安納小学校全児童によるさとうすめ及び手作りりんかけ作りの模様を写真と動画で掲載しています。
さとうすめの工程は、さとうきびを圧搾機にかける→しぼり汁を鍋で煮詰める→石灰を混ぜる→アクを取る(不純物を除去する)→二段鍋に移す→さらに煮詰める(水気がなくなるまで)→撹拌鍋に移す→空気を混ぜるように丹念に撹拌する→型枠に流し込む→自然乾燥させると完成。
写真1枚目は、落花生を炒り終わると、子どもたちが皮をはがす作業をしました。
写真2枚目は、さとうすめには、安納小PTA、地域役員など参加しています。一番鍋は、午前6時からサトウキビを圧搾し、2時間煮詰め最終段階になっています。
一番鍋を煮詰める
安納校区長中園さんのお話し
写真3枚目は、安納校区長の中園さんです。子どもたちに砂糖すめの歴史や黒糖づくりの説明をしました。
写真4枚目は、学習畑で収穫したサトウキビを1本ずつ圧搾機にかけてしぼり汁を取出します。しぼり切ったカスは「バガス」と呼ばれ、さとうきびの繊維が残っています。この繊維を利用して、安納小学校では、手作りの卒業証書を製作しているのです。
子どもたちの圧搾作業
子どもたちの圧搾作業
写真5枚目は、黒糖づくりに適した黒海道というサトウキビの品種です。通常のきびに比較して、一回り細いのが特徴です。
写真6枚目は、圧搾機の下部にあるしぼり汁の取出し口です。サトウキビをそのまま圧搾しているので、しぼり汁には、多量の不純物が混入しています。ここで、大きな不純物は取り除きます。
しぼり汁
アクを取り除く作業
写真7枚目は、子どもたちが圧搾して取り出したしぼり汁を煮詰めているところです。アクが多量に出てきますので、丁寧にアクを取り除く作業が続きます。
写真8枚目は、早朝から煮詰めていた一号鍋が出来上がり、撹拌用丸鍋に移されました。子どもたちによって撹拌する体験をしました。
丸鍋での撹拌体験
黒糖を型枠に流し込む
写真9枚目は、程よく撹拌が終わると、型枠に流し込みます。そして、木枠を差し込み自然乾燥させます。
写真10枚目は、りんかけを作るために、落花生を塩と一緒に炒っている作業です。
落花生を炒る作業
黒糖を粉状にする作業
写真11枚目は、落花生と黒糖の粉末を混ぜるために黒糖を粉状にしている作業です。子どもたちが根気よく行ないました。
写真12枚目は、粉末になった黒糖を弱火で熱し、それに落花生を混ぜてりんかけが出来上がります。その工程の中で、酢をスプーン2杯入れて、パリパリ感を出します。
りんかけを作る作業
出来上がった黒糖とりんかけ
写真13枚目は、出来上がった黒糖と手作りりんかけです。参加児童に配布します。そして、今回は、区長の中園さんが、ジャガイモと安納芋の焼き芋もプレゼントしました。
なお、さとうすめ及びりんかけ作りの詳しいことは、西之表市立安納小学校(0997-25-0663)へお問い合わせてください。
※ 2017年2月18日、種子島の西之表市安納にある安納校区地域活性化センターで行われた西之表市立安納小学校PTAによる黒糖づくり体験の模様を紹介しています。この動画の中には、さとうきびの圧搾工程、鍋での煮詰める工程、丸鍋での撹拌工程、型に流し込む作業、木枠を差し込む、落花生を炒る作業、りんかけを作る作業、きびを食べる子どもたち、児童による感想などを収録しています。
なお、YouTubeでのアドレスとタイトルは次の通りです。
【種子島の学校活動:安納小学校黒糖づくり体験美味しいりんかけ作り】