安納小学校
平成26年2月15日(土)安納校区地域活性センターで、安納小学校児童16名がさとうすめ体験を行いました。さとうすめとは、種子島の主幹作物であるさとうきびを圧搾機にかけてしぼり汁を抽出し、それを鍋で煮詰めて黒砂糖を作るものです。
さとうすめの工程は、さとうきびを圧搾機にかける→しぼり汁を鍋で煮詰める→石灰を混ぜる→アクを取る(不純物を除去する)→二段鍋に移す→さらに煮詰める(水気がなくなるまで)→撹拌鍋に移す→空気を混ぜるように丹念に撹拌する→型枠に流し込む→自然乾燥させると完成
となります。
写真1枚目は、西之表市安納大平にある安納小学校です。南側のグランドから写したものです。写真左に体育館があります。そして、写真右方向が正門です。
写真2枚目は、子供たちがさとうすめを行う地域活性化センターです。天女ヶ倉の中間付近にあり、ここから太平洋を望めます。景色のいい場所にあります。
安納校区地域活性化センター
さとうすめの説明
写真3枚目は、午前9時より、小学校PTA、校区長をはじめ関係者が集まりあいさつなどが行われました。写真は、中園校区長により子供たちへさとうすめの説明を行っているところです。
写真4枚目は、ひと通りの説明が終わると、さとうきびを圧搾機にかませてしぼり汁を取出します。しぼり切ったかすはバガスと呼ばれさとうきびの繊維などが残っています。この繊維を利用して、安納小学校では、手作りの卒業証書などを製作しています。
圧搾機にかける
しぼり汁
写真5枚目は、圧搾機の下部にあるしぼり汁の取出し口です。さとうきびをそのまま圧搾しているので、しぼり汁には、多量の不純物が混入しています。ここで、大きな不純物は取り除きます。
写真6枚目は、写真は、1号鍋で煮詰めている様子です。ここで、適量の石灰を加えて不純物を取り除きます。不純物はアクとなって、掬い取出します。子供たちがその作業を行っているのです。
アク取り
2号鍋で煮詰める
写真7枚目は、1号鍋で不純物を取り除くと、となりの2号鍋に移され、さらに温度を上げて煮詰めていきます。最初は、湯気が立ち上りますが、次第に水気がなくなると泡が出なくなります。その状態まで撹拌しながら煮詰めるのです。
写真8枚目は、まだ湯気が出ているので、取り出しできません。焦がさないように注意しながら丹念に撹拌します。カレー色になっています。周囲には、甘い香りが漂っているのです。
撹拌する
撹拌鍋に移す
写真9枚目は、水蒸気が出なくなり、アメ状になったら、撹拌鍋に移します。さとうすめ用に作られた掬いで鍋に移します。
写真10枚目は、撹拌鍋で空気を混ぜ合わせるような感じで丹念に撹拌します。アメ状になっているので、かなり力を使います。子供たちにとっては大変な作業となります。
丹念に撹拌する
型に入れる
写真11枚目は、撹拌鍋で十分撹拌されたら型に流し込みます。取りこぼしがないように木製のへらを使って、丁寧に黒糖をこさぎ落としながら型に入れます。
写真12枚目は、別の鍋でアメ状の黒糖を作ります。鍋を焦がさないように注意しながら丹念に撹拌することがポイントです。甘い香りについつい、手が出てしまいますよね。
飴状に煮詰める
自然乾燥させる
写真13枚目は、型から外して、さらに乾燥させます。時間とともに固くなります。最近は、やや白っぽい黒糖が好まれているといいます。
写真14枚目は、アメ状になった黒糖に好みの型抜きを入れて切り出します。子供たちも大喜びです。
型を入れて切り抜く
袋詰め作業
写真15枚目は、十分乾燥した黒糖を袋に入れます。今回参加者全員に配ります。美味しい黒糖が出来上がっていましたよ。PTAの皆さんありがとうございました。
なお、さとうすめ及びキャラメル作りの詳しいことは、西之表市立安納小学校(0997-25-0663)へお問い合わせてください。
※ 2014年2月15日(土)、西之表市立安納小学校さとうすめ体験を撮影したものです。
なお、YouTubeでのアドレスとタイトルは次の通りです。
【種子島の学校:西之表市立安納小学校さとうすめ黒糖づくり体験】