紙すき作業
西之表市立安納小学校では、毎年、卒業記念として手作り和紙の卒業証書を作っています。卒業式で、正式な卒業証書と手作り和紙の卒業証書も授与しています。
平成27年12月17日(木)、理科室で5・6年生が和紙の紙すきを行いました。ところで、和紙は何から作っているかというと、種子島の主幹作物であるサトウキビです。さとうきびの茎を砕いたバガスから作っているのです。
平成27年12月16日に、さとうきびのバガスから紙すきができるようになるまでの下準備は済ませており、今回は、紙すき、すき枠から和紙のもとを落とす作業までです。全般的に根気のいる作業で、これらがうまく作業できないと和紙を作ることはできません。
安納小学校5・6年生の紙すき、すき枠から和紙のもとを落とす作業を紹介しています。子供たちの根気強い作業状況を写真と動画で掲載しています。
写真1枚目は、紙すきです。和紙づくりの大事な作業工程です。厚さにむらができないように注意しながら子供たちは慎重に行っていました。
写真2枚目は、県道591号線安納小学校前通りです。左に正門があります。時期になると、学校の花壇に花が咲き乱れます。
安納小学校前通り
安納小学校の校舎
写真3枚目は、安納小学校です。今回、紙すきの場所となった理科室は。校舎2階左奥です。
写真4枚目は、今回利用したバガスです。バガスはさとうきびを圧搾した後の搾りかすです。それを熱処理したり、漂白したものを紙すきに使っているのです。
バガス
水気を取る作業
写真5枚目は、紙すきが終わると、新聞紙の上で、水気を取ります。この作業はペアーで行います。このとき、大量の新聞紙が必要になります。なお、水気を取る際に、和紙のもとに穴をあけてしまうこともあります。この作業から失敗が多くなります。作業は注意しながら行います。
写真6枚目は、新聞紙の上で、水気をある程度取ると、今度は、すき枠の中に、習字紙を敷いて、更に水気を取ります。水気がなくなるまで行います。
習字紙で水気を取る
習字紙で水取り作業
写真7枚目は、習字紙で水取り作業を行いますが、この工程で紙をはがす時に穴をあけてしまうことが多いです。慎重な作業を行います。
写真8枚目は、水気を取り去る作業が終わると、すき枠を逆さにして、枠周囲を木づちでたたいて、和紙のもとを落下させます。この作業も大事な工程です。
和紙のもとをすき枠から落とす
和紙のもとをすき枠から落とす
写真9枚目は、和紙のもとをすき枠から落とすこの工程が、和紙のもとを破いたり、盛り上がったりと、失敗が多発します。子供たちも慎重に落とそうとしますが、うまく落ちてくれません。
習字紙で水気を取り除いている作業
写真10枚目は、3・4年生が紙すきを見学にやってきました。習字紙で水気を取り除いている作業です。慎重に行っている作業をじっと見つめていました。
なお、サトウキビを用いた和紙作りの詳しいことは、西之表市立安納小学校(0997-25-0663)へお問い合わせてください。
※ 2015年12月17日、安納小学校で行われた5・6年生による紙すきの模様を紹介しています。
なお、YouTubeでのアドレスとタイトルは次の通りです。
【種子島の学校活動:安納小学校サトウキビの和紙作り紙すき体験】