種子島開発総合センター(鉄砲館)で、令和2年10月17日(土)〜令和2年11月23日(月)までの期間「上妻家文書展」が実施されてきました。
文書展には、国内最古級の夫婦像肖像画も展示されてきました。これは、永正10年卯月中旬ごろ第22代上妻家当主 上妻家雅夫婦像です。約500年前のものですが、保存状況も素晴らしいものでした。その企画展の資料などを撮影させていただきました。
なお、上妻家文書展の詳しいことは、種子島開発総合センター(鉄砲館)(0997-23-3215)へお問い合わせてください。
こちらが、上妻家文書展の展示コーナーです。今回、30点の資料が展示されていました。
手前は、法華経祭文献上の願文、左上は、本源寺本堂鰐口、右は、増田清浄寺のお盆の祭礼です。
16代久時公の居城を内城に決定したときの起請文です。
写真は、種子島家家臣団の起請文前書です。
写真は、上妻惣左衛門宛ての書状です。種子島筒の玉目の調達斡旋を秀隆に依頼する内容となっています。
写真は、上妻七兵衛宛口上覚です。秀隆(27代)から子の直隆(28代)に宛てたものです。
写真は、上妻直隆(28代)家老職辞退を請う書状です。上妻直隆が息子藤十郎(29代真純)への家老職就任の命が出たとき、種子島家に送ったとされる書状です。
写真は、国登録文化財建造物に登録されている上妻家住宅です。この資料は、住宅の屋根裏の長持ちの箱から発見された資料の一部です。現在、調査が進められています。楽しみですね。
写真は、上妻家の家紋入りの裃です。
写真は、日高七郎左衛門実判の起請文です。日高七郎左衛門が上妻九郎左衛門から伝授された、日置流射術奥義について、@目上の人や親子兄弟、無二の親友であっても口外しないこと、A相伝する子孫がいないと秘伝書を返納すること、B師匠に対し悪意を差し挟み、粗末な扱いをしないなどが書かれています。
写真は、鮫嶋氏と上妻氏との間に交わされた起請文です。島内の重臣同士が横の関係を結ぶことを記した内容です。
写真は、棒火矢秘伝之書です。棒火矢とは、火砲によって、火薬の突いた矢を射て敵陣を焼くもので、使用方法、撃ち方、火薬の量など細かく記されているものです。
写真は、示現流燕飛之次第です。示現流とは、薩摩藩を中心に伝わった古流剣術です。
写真は、本心鏡智流鍵鎗曲尺合です。弓術のけい子と似ていることから巻藁を使った稽古の仕方が記されています。
今回の資料展の中で一番の見どころの資料です。第22代上妻家当主上妻家雅夫妻の約500年前の夫婦肖像画です。国内最古級をされています。ただ、だれが描いたかはわかっていません。
新富流鑓十門智合位です。第14代種子島時尭公の鑓の免許皆伝書です。槍の種類は、2種類です。
※ 2020年11月22日(日)、種子島開発総合センター「鉄砲館」で取材した「上妻家文書展」の展示資料を紹介しています。この動画の中には、展示コーナー、展示資料、裃、槍、国内最古級とされる風肖像画などをすべてを収録しています。
なお、YouTubeでのアドレスとタイトルは次の通りです。
【上妻家文書展国内最古級夫婦肖像画 種子島開発総合センター鉄砲館企画展】