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草花・植物の諸データ

【 科・属名 】
ショウガ科ウコン属の多年草
【 和名・別名・学名 】
我朮、別名/ガゼツ・紫ウコン、Curcuma zedoaria
【 撮影日時 】
2022年(令和4年)5月23日(月)/14時35分〜14時54分
【 撮影場所 】
鹿児島県西之表市古田曲川
【名前の由来】
***

生態状況

ガジュツの原産地は、インド、ヒマラヤ原産といわれています。日本には江戸時代に渡来したと言われています。
現在、西之表市では50戸の農家が10ヘクタールのガジュツを栽培しています。栽培品種のものが野生化しているのも一部あります。
なお、このガジュツは、種子島家譜にも出てきます。

  • ガジュツ
    開花時期は、5〜6月です。高さは、100センチ前後です。花もきれいです。なお、屋久島に自生していたとの記事もあります。
  • ガジュツ花
    ガジュツの歴史は、種子島家譜(巻4)の「島津義弘薬方伝授状」に出てきます。時の島主(第16代)種子島久時です。薬薬方の中のひとつ「我朮」の効用についての記述です。「一 不食ニハ、延命皮我朮加也、一 子ツホ冷出起ハ、我朮、丁子加也、」との記述です。
  • ガジュツの葉
    その後、1792年には蜜易などをして国禁を犯す記述も出て、島津家によって栽培規制された品の1つでもあります。写真は、葉です。長楕円形で先が尖り、柄付近が狭くなっています。
  • ガジュツの葉
    初夏のころは、全体的に薄緑色をしています。それが次第に濃い緑色に変化します。
  • ガジュツの根元・茎
    根元や茎などを撮影したものです。穂状花序を根から出して、各苞に淡黄色の花を咲かせています。
  • ところで、種子島では、昭和40年代に本格的にガジュツ栽培に取り組み、現在、西之表市で50戸の農家で10ヘクタールのガジュツを栽培し、その根茎の乾燥場が市内岳之田にあり、乾燥処理後、屋久島で粉末処理され製品化されています。「恵命我神散」として販売されています。

2022年(令和4年)5月23日(月)、西之表市古田曲川で取材した初夏のころ穂状花序を出し、淡黄色の花を咲かせたガジュツの開花風景をその歴史や栽培に関することなども紹介しています。
なお、YouTubeでのアドレスとタイトルは次の通りです。
ガジュツ 初夏のころ穂状花序を根から出し淡黄色の花を咲かせた開花風景令和4年・歴史の解説字幕付き〜種子島の植物

2022.6.2〜