二番鍋
令和2年2月15日(土)、安納校区地域活性化センターで、安納小学校児童がさとうすめ体験を行いました。
さとうすめとは、種子島の主幹作物であるさとうきびを圧搾機にかけてしぼり汁を抽出し、それを鍋で煮詰めて黒砂糖を作るものです。
さとうすめの工程は、さとうきびを圧搾機にかける→しぼり汁を鍋で煮詰める→石灰を混ぜる→アクを取る(不純物を除去する)→二段鍋に移す→さらに煮詰める(水気がなくなるまで)→撹拌鍋に移す→空気を混ぜるように丹念に撹拌する→型枠に流し込む→自然乾燥させると完成。
安納小学校全児童による黒糖作りの模様を写真と動画で掲載しています。
写真1枚目は、二番鍋です。さとうすめには、安納小PTA、地域役員など参加しています。一番鍋は、午前6時からサトウキビを圧搾し、2時間煮詰め最終段階になっています。
写真2枚目は、はじまりの会です。子どもたちに黒糖づくりの説明をしました。
黒糖づくりの説明
撹拌作業
写真3枚目は、二番鍋の最終段階での撹拌作業です。高温を保ちながらアメ状になるまで撹拌します。本来の黒糖色になっています。
写真4枚目は、学習畑で収穫したサトウキビを1本ずつ圧搾機にかけてしぼり汁を取出します。今回約200キロのサトウキビを黒糖づくりに使いました。
圧搾作業
しぼりカス
写真5枚目は、しぼり切ったカスは「バガス」と呼ばれ、さとうきびの繊維が残っています。この繊維を利用して、安納小学校では、手作りの卒業証書を製作しているのです。
写真6枚目は、早朝から煮詰めていた一番鍋が出来上がり、撹拌用丸鍋に移されました。撹拌する作業の後、型枠に流し込まれ乾燥します。
撹拌作業
しぼり汁
写真7枚目は、圧搾機の下部にあるしぼり汁の取出し口です。サトウキビをそのまま圧搾しているので、しぼり汁には、多量の不純物が混入しています。ここで、大きな不純物は取り除きます。
写真8枚目は、子どもたちが圧搾して取り出したしぼり汁を煮詰めているところです。アクが多量に出てくるので、丁寧にアクを取り除く作業が続きます。
アク取り作業
鍋いっぱいの泡
写真9枚目は、二号鍋に移してさらに煮詰めると、写真のごとく、泡が鍋いっぱいになります。吹きこぼれないようにさらに煮詰めます。もうすぐ最終段階です。
写真10枚目は、アメ状になったら丸鍋に移します。空気を混ぜるような感覚で撹拌します。
丸鍋に移す
型枠に流し込む
写真11枚目は、丸鍋での撹拌が終わると、型枠に流し込みます。
型枠に流し込むと、木枠を差し込み自然乾燥させます。30分ほどで乾燥されます。写真12枚目です。
木枠を差し込む
ゲームで遊ぶ
写真13枚目は、鍋が煮詰まるまで子供たちは、ゲームで遊びました。
出来上がった黒糖
写真14枚目は、自然乾燥させた黒糖の出来上がりです。自然そのものです。そのまま食べます。
なお、さとうすめの詳しいことは、西之表市立安納小学校(0997-25-0663)へお問い合わせてください。
※ 2020年2月15日(土)、種子島の西之表市安納にある安納校区地域活性センターで行われた西之表市立安納小学校PTAによる黒糖づくり体験の模様を紹介しています。この動画の中には、さとうきびの圧搾工程、鍋での煮詰める工程、丸鍋での撹拌工程、型に流し込む作業、木枠を差し込む作業、児童・保護者・PTA会長による感想などを収録しています。
なお、YouTubeでのアドレスとタイトルは次の通りです。