ハマサルトリイバラは、海岸付近の草地などに生えるつる性の多年生植物です。真冬の強風にも葉を落とすことがありません。
内陸部に生えるサルトリイバラとの違いは、葉の大きさがひと回り、二回り小さく、茎に鋭い刺がないことです。
種子島では、草餅を包む材料として、「かから」の葉として親しまれています。主に商売で使う草餅用の葉として利用されています。
ハマサルトリイバラの開花時期は、4〜5月です。高さは、海岸付近の草地で50センチ以下です。ほかの植物に絡みつきながら成長しています。
茎の葉腋から散形花序の柄を出し、その先端部に小さな花を9〜11個つけます。
写真は、雄花の散形花序です。雄しべは6本あります。花の直径は、3〜5ミリです。花柄の根元は赤みを帯びています。
葉は、通常常緑ですが、新芽が出るころには、褐色に染まります。緑から赤褐色までいろいろな葉を見れますね。葉の大きさは、長さ2〜6.5センチで、幅は2〜5.3センチです。形状は、円形からハート形まであります。
秋を過ぎる頃から青い果実は、次第に黒紫色へ熟していきます。残念ながら、ハマサルトリイバラの果実を見る機会はほとんどありません。強風などで、落下してしまいます。【平成24年1月3日撮影】
新芽の頃は、鮮やかな茶褐色に染まっていることもあります。花は、つぼみの状態です。
通常、海岸付近の草地では、地面を覆いかぶさるように伸びて群生しています。