樹木の諸データ
- 【 科名 】
- トベラ科トベラ属の常緑低木
- 【 和名・別名・学名 】
- 扉、学名 Pittosporum tobira
- 【 撮影日時 】
- 2011年(平成23年)5月4日(水)/11時57分
- 【 撮影場所 】
- 鹿児島県西之表市榕城桃園市道沿い、ほか
- 【 その他 】
- 名前の由来は、魔除けに入り口の戸に、この木をさしていた風習があったということで付けられています。
生態状況
トベラは、全般的に海岸付近に生えているのが普通です。しかし、種子島は海に囲まれているので、少し内陸部にも生えていることが多いのです。
葉は、鮮やかな緑色で葉の裏側へやや反り返っているのが特徴です。庭木としても人気があり、種子島の海岸線に生える花木の代表的な植物です。
春になると、一斉に白い花を咲かせます。全般的に海岸付近や内陸部など広範囲に自生しています。
早春になると、枝の先端部から新芽を出します。そして、その中心部に花を咲かせるのです。
花に近づくと程よい匂いが、付近に漂っています。しかし、人によって好き嫌いがある匂いです。咲き初めは、全般的に白い花です。次第に黄色く色づいてきます。
真冬の状況です。果実は、まだ赤みが残っています。気温の低下とともに黒づきます。【平成24年1月27日撮影】
秋が深まるにつれて、果実も黄色に熟します。そして、実が割れて、中から赤い種がたくさん出てきます。赤色というよりは、印鑑に使うような鮮やかな朱色です。果実でも完全に乾燥して、黒くなっているものもあります。この頃になると、果実の匂いは、少し生臭さが出ています。【平成22年11月21日撮影】
晩秋の海岸付近のものです。葉や果実が黄色になっています。【平成23年11月21日撮影】
海岸近くのものは、厳しい条件にさらされています。左側が根部分ですが、90度曲がっており、地面と水平の横方向に幹が伸びているのです。【平成27年5月6日撮影】