樹木の諸データ
- 【 科名 】
- フトモモ科ユーカリ属の常緑高木
- 【 和名・別名・学名 】
- 大葉ユーカリ、学名:Eucalyptus robusta
- 【 撮影日時 】
- 2019年(令和元年)3月5日(火)/11時44分〜13時55分、2019年3月8日(金)/12時44分〜15時36分
- 【 撮影場所 】
- 鹿児島県西之表市万波、岳之田香料前、わかさ公園、安納道沿い
- 【 その他 】
- コアラの食用の木の葉のひとつ
生態状況
オオバユーカリの原産地はオーストラリアです。ユーカリは、明治10年前後日本に導入されています。それに伴って同属のものも導入されたと推定されます。
荒れた土地でも生育することと、庭木や街路樹として日本各地に植栽されているという。
種子島では特に西之表市で、植栽されたオオバユーカリの大木を見ることができます。
また、種子島では山に広域に植栽されたものが存在しています。聞くところによると、昔、高級なロイヤルゼリーを採取するために養蜂業者によって植栽したのではないかとされています。
オオバユーカリの開花時期は、9〜10月です。球形状の散状花序を出して白い花を咲かせます。
幹は、ほぼまっすぐに伸びて、大きい枝分れする個所で、変異な枝分れをします。これが大きな特徴です。
通常、幹の樹皮は濃い茶褐色です。縦に深い溝があり、ごつごつした感じです。樹皮は見るからに分厚く硬そうですが、軟らかいです。
幹から出た小枝です。小枝の色は茶褐色で、葉は楕円形で互生し、先端部に新芽を出します。オオバユーカリは、コアラが食用にする葉のひとつです。
写真は、高木の先端部です。風雨によって先端部は傷んでいることが多く、小枝が枯れています。こういう状態がどの木でも見られます。
写真は、枝の状態を撮影したものです。枝からは大小の枝が分岐しており、直径1センチ以下の小枝が多く出ており、それが殆んど枯れています。
林道の両サイドに、数多くのオオバユーカリを植栽していますが、今では野生化した感じです。ほかの樹木と樹皮の違いで判別できます。
道沿いからも先端部の特徴から判別できます。周辺で昔、養蜂業者がロイヤルゼリーの採取のために植えたものではないかとされるものです。
写真は、種子島で一番の大きさを持つ岳之田香料前のオオバユーカリの大木です。根元付近の幹の直径は約150センチです。県道からも下り坂では、前方に見えてきます。見る価値ありますよ。
アコウほどではないが、老木になると幹の形状も特異な形になってきます。いつごろ植栽されたのかは不明です。すごい迫力です。
写真は、市民から親しまれているわかさ公園にあるオオバユーカリです。幹の直径は約80センチの大木です。幹の大きさからみて、山林に植栽された時期に記念樹として植えられた可能性があります。あと1本は記念碑の前に植栽されたものがあります。
こちらは、安納下郷軍場線道沿いに10数本あります。幹の大きさからして、山林の植栽されたその後に植えられたものでしょうか。詳しくは分かっていません。