カシワは、お菓子の柏餅を包む葉として有名です。ブナ科の樹木で、葉の大きさが最大のカシワです。昔は、柏の葉に食物を盛ったといわれています。
カシワの特徴は、大きな葉の波状の鋸歯です。不思議な模様です。カシワは、庭木としても大変人気があるといいます。
種子島の雑木林では、北端部で普通に道沿いで見かけるカシワです。春になると、新緑と同時に黄色い花を咲かせてくれます。
場所によっては、冬に紅葉を楽しめます。特に葉の縁や裏側などは赤くなっています。早春になると、新芽が出てくるので、葉も落下します。
葉は、冬になると枯れてしまいます。しかし、枝から完全に落下することはなく、そのまま残っています。冬枯れ景色です。葉が大きいため車窓からよく確認できます。
早春に新芽を出します。それと同時に小さい総状花序も出ています。新芽は、薄黄緑色をしています。枯れてしまった果実もつけていることもあります。【平成23年4月2日撮影】
初夏の頃です。花序の長さは、10センチ前後で枝垂れています。枝や幹は全般的に黒くなっています。【平成23年5月4日撮影】
初夏のころの葉です。通常は、新緑ですが、写真のものは、赤茶色に色づいている葉です。そして、葉の脈がはっきりとしています。【平成23年5月4日撮影】
秋には果実が熟しドングリができます。【平成22年9月25日撮影】
秋には殻斗に包まれた果実をつけます。【令和3年9月2日撮影】
枝先の葉腋に殻斗に包まれた卵球形の堅果を数個つけます。【令和3年9月2日撮影】
※ 2021年(令和3年)9月2日(木)、西之表市国上中目大久保線沿いで取材した、秋のころ枝先に殻斗に包まれた卵球形の堅果をつけたブナ科コナラ属の落葉高木カシワの果実風景を紹介しています。
なお、YouTubeでのアドレスとタイトルは次の通りです。
【カシワ 秋のころ枝先に殻斗で包まれた卵球形の堅果をつけた果実風景〜種子島の自然】