クサトベラは、太平洋からインド洋にかけての熱帯・亜熱帯の海岸自生し、日本では南西諸島と小笠原諸島に自生しています。
種子島では、身近な場所として、西之表港北側道沿い植栽の中で見かけます。特に田之脇海岸では、群落した風景を見ることが出来ます。
西之表港のクサトベラです。今もなお開花しています。通常の開花時期は、初夏〜晩秋にかけて咲かせますが、場所によっては、通年花を咲かせることもあるようです。
開花した花が特徴的で、下半円の花びらです。ほかの植物では、ミゾカクシに似ています。花びらは、5枚でその縁は波打っています。白から次第に黄色へと変化します。
クサトベラの白い果実です。直径は、5〜16ミリです。
幹から出た小枝です。小枝の色は薄緑から緑で、幹は、茶褐色で、白いしわみたいに筋があります。葉は、ほぼ対生し、中間付近では葉の枚数が多いです。今の時期はやや黄色く変色している葉も見かけます。
写真は、幹から出ている小枝の出方を撮影したものです。幹はまっすぐには出ていなくて、横から縦方向に枝をつけています。
写真は、根元付近を撮影したものです。樹皮はごつごつしたように割れ目もあります。
葉腋から花柄を出し花を咲かせています。花びらがある方が必ず下になって開花しています。葉は鮮やかな緑色です。
こちらは、古城海岸のクサトベラです。波打ち際付近で群落を成しています。
写真は、住吉漁港のクサトベラです。花も果実もつけています。樹高は、2メートル30センチです。
ここは、熊野漁港です。10年前くらいは、ほんの2〜3本のクサトベラでしたが、現在では、群落を成していました。樹高は約1メートルで、這うように広がっています。
写真は、真上から見た葉の付け方です。葉は輪生状に互生し、円形に放射状に対生しています。そして、その中心部に花をつけています。葉の大きさは、長さ8〜25センチ、幅は8.5〜11.5センチで、外側にそり返り、先端部はとがっていません。
こちらは、田之脇海岸のクサトベラです。岩の隙間に根を張ったものです。付近一帯で大きな群落を成しています。
※ 2019年(令和元年)11月7〜11日(木〜月)、西之表港、西之表市古城海岸、住吉漁港、中種子町熊野漁港、西之表市現和田之脇海岸のクサトベラの風景を紹介しています。
なお、YouTubeでのアドレスとタイトルは次の通りです。