樹木の諸データ
- 【 科名 】
- トウダイグサ科シラキ属の落葉高木
- 【 和名・別名・学名 】
- 南京櫨・南京黄櫨、学名 Triadica sebifera
- 【 撮影日時 】
- 2017年(平成29年)6月17日(土)/9時52分〜10時02分、ほか
- 【 撮影場所 】
- 鹿児島県西之表市雁田県道沿い
- 【 その他 】
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生態状況
ナンキンハゼの原産国は中国で、江戸時代に渡来したといわれています。種子島では、西之表市雁田の県道76号線沿いで確認できます。
ナンキンハゼは、落葉樹なので冬の間は、ほとんど目立ちません。初夏に花を咲かせる時期になると、鮮やかな新緑が見事です。
かつてロウを採るために栽培されてきました。紅葉がきれいなこともあり、現在では街路樹として、多く植栽されているという。樹皮は灰褐色で、不規則に縦に裂けるような模様が特徴です。
葉は互生し、菱形状広卵形をしており、先端が急に尖り独特の形をしています。
初夏になると、枝先に少し匂いのある黄色の小さな花をたくさん咲かせてくれます。雌花は、花序の基部に2〜3個、雄花は、上部に多数つけます。小枝の先端部に、長さは10センチ以上の穂状花序を出します。
新緑の頃、樹高の低い木は、小枝の先端部分の葉が紅葉になっており、見事な美しさがあります。
写真は、低木の花序です。小枝の先端部、枝、葉、葉柄などが紅色で、グランデーションを成しています。
花期が過ぎると、夏から秋にかけて、果実が熟してきます。木全体に一房3〜5個を多数つけています。果実の大きさは、直径1.5センチくらいです。色は葉ともに同じです。この果実からロウが取れるのです。【平成23年10月8日撮影】