萩の仲間で、いち早く花を咲かせてくれるヤマハギです。萩は一般的に秋に咲く花ですが、ヤマハギは初夏に開花します。
ヤマハギの大きな特徴は、葉の付け根から長く出た枝に花が咲くことです。したがって、花が枝垂れることがありません。
もちろん、マメ科の植物ですので、花びらの形はチョウ形になっています。ピンク色或いは、紅色の鮮やかな色彩が素晴らしいことです。緑色とよくバランスが取れて、見る人を楽しませてくれます。
全般的にヤマハギは、見かける機会が少ない植物です。希少植物のひとつです。
ヤマハギの花期は、7〜9月です。暖地の種子島では、6月には開花しています。写真のものは、高さが約2メートルです。
上方の枝の葉腋に花序を出し、長さ約1.5センチの紅紫色の花を密に咲かせます。
ヤマハギの小葉です。長さ2〜4センチほどの卵形の楕円形です。【平成21年6月12日撮影・大牟礼】
幹の上部でよく枝分かれしています。【平成21年6月12日撮影・大牟礼】
茎からよく枝分かれして、小枝の葉腋に花序を出し花を咲かせます。小枝は枝垂れることがありません。【平成21年6月12日撮影・大牟礼】
場所によっては群生しています。かつては、この場所で多く見られましたが、道路整備により姿を消してしまいました。
普通に道沿いの草地や林縁などで見られていました。種子島では希少植物で、最近、道路整備等により、払われてなかなか見る機会がありません。【平成21年6月12日撮影・大牟礼】