シマサルナシの原産地は、日本(紀伊半島以南〜南西諸島)、朝鮮半島などといわれています。シマサルナシは、つる性ですので、他の樹木に絡み付いて伸びていきます。
花期は5〜7月です。集散花序の白い花を咲かせます。天然のシマサルナシもあまり見る機会がありません。庭木として人気の高い樹木です。また、雌雄同株です。
実がなるころには、ほとんど葉が落下しています。枝によっては、鈴なりに実がついています。実は、キュウイフルーツを小さくしたような大きさです。毛がないので、そのまま生食できます。
写真は、茎です。表面は割れ目もありかなり粗くなっています。太さは5センチ以上です。
葉は互生し、その下方に実をつけています。葉身は、長さ 5〜13センチ、幅は、5〜8cmの心円形で、葉柄は3〜6センチほどで、先は鋭く尖ります。
茎が大きいので、分岐した枝も複雑に絡んでします。
枝先に、直径3〜4センチほどの緑褐色の果実をつけます。程よい酸っぱさで、昔はよく食べていたものです。最近は、あまり見かけない植物です。
正式な名前は、シマサルナシですが、地元では、「こっこー」と親しく呼んでいます。昔は、炭焼きで生計を営んでいましたので、小さい頃は、山で遊んでいました。尾根付近で、こっこーはよく食べていたものです。天然のキュウイでしょうか。
ほかの樹木に絡みつき、上部に覆いかぶるようにして生えています。頂上付近まで果実を多くつけています。
※ 2021年(令和3年)11月30日(火)、西之表市古田十三番鞍勇線沿いで取材した、マタタビ科マタタビ属の落葉つる性木本植物シマサルナシの緑褐色の実をつけた果実風景を紹介しています。
なお、YouTubeでのアドレスとタイトルは次の通りです。
【シマサルナシ 冬のころ枝に緑褐色の実を多数つけた果実風景〜種子島の自然】