樹木の諸データ
- 【 科名 】
- ムラサキ科スナビキソウ属の常緑中・低木
- 【 和名・別名・学名 】
- 紋羽の木、学名:Heliotropium foertherianum
- 【 撮影日時 】
- 2019年(令和元年)11月8日(金)/11時35分〜12時01分
- 【 撮影場所 】
- 鹿児島県西之表市住吉漁港
- 【 その他 】
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生態状況
モンパノキは、亜熱帯、熱帯アジアの海岸に生育する常緑樹木です。日本では、種子島が自生北限とされています。
種子島では、昭和24年(1949年)頃、住吉浜之町の波打ち際に南方から黒潮にのって漂着し根付いたものが発見され、教科書を書き換えるほどの話題になったとされます。
その後、移植したが枯死し、その株から取り木したものを薬用植物資源研究センター種子島研究部で生育し、2003年に島内1市2町に配布し、2008年には島内の小中学校への配布を決め120株をそれぞれの学校で植樹してきています。
なお、本によっては、種子島のモンパノキは絶滅したとありますが、一度絶滅してはいますが、その後海岸で見つかっています。したがって、完全に絶滅はしていないのです。
西之表市住吉漁港のモンパノキです。深川海岸で見つかったものを住吉の人たちがこの地に移植したものです。
小枝が太くて、先端部に分厚い葉を輪生し束のようにつけます。初夏から晩秋にかけて、20センチの集合花序を出し、淡い緑色の花をつけます。
太い小枝です。灰褐色で、割れ目ができて、斑点もあります。
幹は、濃い褐色の樹皮で、割れ目があります。ごつごつした感じです。幹の直径は23センチです。
小枝の先端部に20センチの集合花序を出し、花を咲かせます。葉は白い毛に覆われており、白っぽく見えます。
葉の長さは、12.5〜19.5センチのへら形で、白い毛で覆われています。葉はやや内折りになっており、少し縁は波打っています。
根元部分です。小枝が出ており、下部でも花をつけています。樹高は、2.6メートルです。