樹木の諸データ
- 【 科名 】
- クスノキ科ニッケイ属の常緑亜高木
- 【 和名・別名・学名 】
- 丸葉肉桂、学名 Cinnamomum daphnoides
- 【 撮影日時 】
- 2011年(平成23年)12月4日(日)/13時05分
- 【 撮影場所 】
- 鹿児島県西之表市国上浦田海岸、ほか
- 【 その他 】
- ***
生態状況
マルバニッケイは、種子島を代表する花木のひとつです。海岸に自生し、防風林としての役目を持っており、地元でも大切に扱われています。なお、名前の由来は葉が丸いことで付けられています。街路樹や庭木として大変人気のある樹木です。
とにかく塩害にも強いし、季節風にも強いし、弱いところがありません。一般的にマルバニッケイは、樹高6メートル以下がほとんどです。
初冬のころのマルバニッケイです。写真のごとく、幹は全般的に曲がりくねっています。
マルバニッケイは、希少植物に指定されていると聞きます。しかし、種子島ではどこの海岸でも自生しています。ちょっと、首を傾げるくらいです。
真冬は、強い季節風が吹き荒れ、厳しい塩害には耐えられません。立ち枯れが数多く見られます。自然の厳しい地域もあるのです。
早春のころのマルバニッケイです。海岸に自生しているので、季節風の影響を受けます。葉も傷んだものが多いです。【平成23年3月20日撮影】
初夏のころ薄緑の白い花を咲かせます。この頃だけは、鮮やかな新緑の葉が見られます。 【平成21年6月14日撮影】
海岸の岩場の隙間に根付いているマルバニッケイです。樹高は1メートルもなく、海岸の厳しい環境に耐えています。【平成23年10月29日撮影】